王子を再開しても心のもやもやが取れなかった。
自分でもよく分からない環境だ。
「今日はセイ君の写真を撮るわよ。」
母は先輩にそう言った。
先輩はぶがぶかとお辞儀をしてこう言った
「よろしくおねがいします。」
そんな姿を見た俺はなんか変な気分に
おちいった
「いくら芸能科で勉強したって無理だろ?」
そんな俺の言葉にキルはすぐに反応した。
先輩の悪口を言ってるのが気にくわないのだろう
そのぐらい俺でも分かる。
「ブルーガ君、セイ君といるとやっぱ、変だよ~」
まだ俺のことを名前で呼ぶ気はないらしい
そのことにイラっときてしまったのだろうか?
フンっとキルが居る逆の方を向き、こう言った
「気のせいだ!」
「え~?」
キルは俺の言葉にいつもの「?」な顔を浮かべ
じっと見つめるのだ。
「ところで、社長さん?これってーー・・。」
セイがそう言いながら俺らに背中を見せる。
背中には羽根の模様があった。
それは王子の衣装と一緒だが、色違いだったのだ。
「ケイちゃんとコンビでやって欲しいのよ」
母の言葉に驚愕した。
天使の王子と、悪魔の王子。
コンビなんて先輩となんて出来るはずがない。
「ふざけんなつーの!!」
「あ、あの人が言ってきたのよ。」
ーーー・・・あいつが?
なんで?なんで・・・だよ!!
「ちっ!」
「あの人?」
「学園の院長がね?」
「・・・そうなんだ。」
学園の院長ーー・・・
そう、闇勝学園の院長・・・大企業闇勝が経営する学園・・・
つまり・・・俺の父親ヤミ・ブルーガ。
なんてのは姫も先輩も誰も知らないことだけどーー・・・
あいつは何を考えてるか分からない・・・