あれから数ヶ月俺は事務所にいた。

あんなに芸能活動を休んだのに母がうるさいのだ。


シズ「ケイちゃん、来てくれたのね」


困った王子様「・・・はあ。」


俺はただ、キルと仕事が出来ればそれでいいんだが


シズ「そういや、王子辞めるとか・・・出たもんだから

つい、学園から正式にこの事務所に移転する人出しちゃったわ。」


は?

芸能科から正式にだって?

そこへやってきたのはセイの姿だった。


シズ「知ってると思うけど・・・セイ・ブルーグよ?」


びっくり王子様「なっ・・・!」


先輩が・・・正式にデビュー?

それって・・・姫の近くにもっといれるようになるってことだろ?


笑顔の先輩「よろしく、王子。それに、姫も。」


姫の誕生日コンサートで言ったのはそう、いうことだったんだ

俺を超える。姫と同じになればってーー・・・


今月のPRINCESS、TOPはやはり半年振りの王子の再開だ。

姫の為に、俺の為にーー・・先輩は絶対近づけない。


姫君「僕のため?ブルーガ君、そうなの?」


王子様「さあな。」


俺がそう答えると、姫はじっと見つめこう言った。

見つめるその顔に俺は真っ赤になって答える。


姫君「答えになってないよ?」


怒りの王子様「ちげーよ、馬鹿女!」


驚く姫君「また馬鹿って言ったーーー!!」


真面目な王子様「ははーん?じゃあ、お前3学期期末テスト何位だよ?」


俺のその言葉にキルはなみだぐんで

こう答えた。


泣き虫姫君「・・・・154位。」


王子様「それ、俺抜きのだろ?結局最下位じゃん?」


俺がそう言うと、キルは先輩~と叫びながら先輩に抱きつく。

先輩は抱きついてきた姫によしよしと頭を撫でていた。

その姿に俺はさらにいらっと来てしまう。


カイ「社長・・王子・・・セイ先輩が来てからさらに荒れてません?」


シズ「そうねー・・・完璧に焼きもちね!」


カイ「それに、姫に対する優しさとか笑顔が消えてるというか。」


シズ「本当よねー・・売れる笑顔だったのに。」


泣き止んだところでセイは姫にこう言った。


困った先輩「姫、あのさ・・・先輩はやめようよ?芸能界の先輩は姫なんだし、さ?」


照れる姫君「・・・じゃあ?セイ君」


キルが先輩のことを名前呼びしたことに俺は

目を見開き驚いてしまった。

先輩も姫の名前呼びに困惑してドキドキの息が荒くなっていた。


笑顔の先輩「そう・・・きたか。」


嬉しい姫君「久しぶりにみたな。セイ君のあわてっぷり!」


その言葉にセイは夏休みのことを思い出していた。


笑顔の先輩「姫、やっぱりからかっていたな~」


セイはそう言うと、姫に抱きつきくすぐりはじめた。

キルはくすぐりに弱いのか可愛い声を出しまくる。

その声にさらに俺はむかついていた。

俺だって名前で呼ばれたことないのにーー・・・

イライラが限界になった時、俺は姫をバッと肩をつかみ

こう言いながら、ぐいっと引っ張った。


怒りの王子様「いいかげんにしろ!!何が俺に追いつくだ!

俺が姫にさせる前から俺はずっと見てきたんだ!」


あの時からずっとーー・・

あの時の笑顔を求めてーー・・・