クールな君が好き。
遠くでしか見ることが出来なかったキミ・・・

僕は信じる 君と過ごした、この時間
ーーー・・・忘れないこの気持ち。


第7章
 「幸せな証」


今日は卒業式。
鬼姫の彼氏が誰か分からないまま月日が流れていたのだ。
そつ
鬼姫の周りにはみんなが集まっていた。
そんなのいつものことなんだけどーーー・・・・

「彼氏なんて、いないんだろー姫?
姫はおれらの姫だもんな?誰か1人の姫じゃないよな?」

「おまえらなあ~いるっていってるだろ~?」

僕だなんて一言も言ってくれないけど
鬼姫は僕のほうをチラリと見てにこりと微笑んでくれた。

「もしかして、彼氏以外のボタン貰う気ないとか?
そんなんじゃ、誰からもらったか、わかんないじゃん。」

「そーだ、そーだ!」

そんなこと言われても
鬼姫は、そんな顔をしていた。
みんながそう迫るので、鬼姫は降参して
こう、告げた。

「わかった、わかったよ!
俺のこのリボンを彼氏の首にかけてやるって。」

彼女はそう言いながら、リボンのはしにクリップをつけ
自分が大事にしているキーホルダーをそこにつけた。

「・・これでいいだろ?」

・・・・そのリボン僕の首にかけるのかな?
みんなのまえでかけるはずないし・・・
僕はそんな会話を少し気になるものの、帰ることにした。

「帰ろっと・・・。」

帰ろうとしたとたん、麻奈が話しかけてきた。

「・・・南、独り言なくなったわね。
悪霊、消えたのかしら?」

悪霊・・・・魂の鬼姫はもう出てこないから。
でも、魂抜けて僕しか見えなかったから
愛しい、愛する人が目の前に出てきたんだーー・・
体の気持ちも変えてしまったんだ。

「南?きいてる?」

南都は誰もいない屋上でぽけーとしたまま、
鬼姫の掛け声に気づかないようだった。

「誰か、見てるかもしれないからさ・・・
これ付けてよ、南。さっきの話聞いただろ?」

その言葉さえも自分の世界に入ってる南都にとっては
聞えなかったようです・・・

「たくっ・・。」

彼女は真っ赤になりながらそう言って彼の首に
自分のリボンを巻いていく・・・
それから、数分後ーー・・・
屋上に荒田がやってきた。
荒田はすぐにいつもと変わらずぽけーとしている
南都に気づいた。
そして、その首元にあるリボンさえも・・・

「南・・・これ?葉那の彼氏の証拠・・・?
南が・・彼氏?」

ありえない衝撃に荒田は言葉を失った。
それから数分がたっただろう
南都が自分の世界から帰って来た。
眠りから覚めた感じだ。

「あ、荒田?」

彼はそう言うと立ち上がり、屋上から出て行こうとすると
荒田が勇気をふりしぼり、彼に声をかけた。

「み、南!その・・・何処行くんだ?
まさか・・・葉那のところ?」

「え・・なんで?」

南都は気づいていないようだった。
自分の首元にあの子のリボンがあることに・・

「それ・・そのリボン葉那の彼氏の証拠のやつだし・・。」

荒田のその言葉にすぐに気が付いた。
胸元についた、キーホルダーとリボン。
あきらかに鬼姫のリボン。
さっき話していたであろう、彼氏の証拠だった・・・

「葉那の彼氏って・・・南だったんだ?」

ーー・・・・胸が痛くなった。
荒田も鬼姫のことが好きだからだ・・・

「あ・・う・・。」

でも、言い返すことが出来ない。
そこへ、鬼姫がこういいながら2人に近づいてきた。

「もう、いいだろ?荒田・・・分かっただろ?
彼氏は、南・・・なんだ。」

鬼姫はリボンを外し始める。
近い君に僕の心はドキドキ爆発しそうだった・・・

「南、ボタン・・・もらうぞ?」

「え・・・あっ。」

答えるまもなく、彼女は僕の胸元の
第2ボタンを力だけで取ったのだ。
ざわめく声にみんなが屋上へ上ってきたのである。
その姿をみて、にやりと鬼姫は笑った。

「南・・・大好き。」

彼女は、見せ付けたのである。
彼氏は南都だってこと・・・

卒業おめでとう、鬼姫。
僕も大好きだよーーー・・・・



おわり
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