クールな君が好き。
遠くでしか見ることが出来なかったキミ・・・

だけど、今は魂だけお化けだけど
僕は信じる 君と過ごした、この時間
ーーー・・・忘れないこの気持ち。


第6章
 「君の声と共に」


・・・

「あの鬼姫?」

・・・・
周りを見渡すと、魂の彼女がいた。
抜け落ちたらしい・・・

「いやー、困った。困った・・・。」

僕はゆっくりと上に乗っかっている彼女をどかし
魂の彼女にこう言った

「あのさ・・・鬼姫?魂抜けたら意味ないだろ・・?
それか、なんだ?僕から・・・言ってやろうか?」

「南・・・。分かってるよ・・」

彼女がそう言った瞬間、彼女の手が透けていったのである
彼女が言うには時間を食いすぎたらしい・・・
僕とこうして話していると薄くなるのは
鬼姫が僕のこと気づいたからーー・・・・・両想いだってこと
だから、もう魂の鬼姫は見えなくなるかも知れない
もう戻らなくてはならないのだ。

「そう、なんだ・・・。」

僕はつい、魂の君に会えない思いに
悲しくなっていた

「あ、いや・・その戻らないとできねーじゃん!」

「なにが?」

「・・っ!ばか、南!!女の子に言わせるなっ!!」

だからーーなにがっ?
彼女の魂はそう言いながら、
僕の唇をちょこんと触り消えていった。
触れなかった生きてる者を触った感触ーー・・

「なんで・・・触れるんだよ。鬼姫ーー・・」

僕は倒れてる彼女を見ながら悲しくなっていく
聞けないまま時間がすぎ、一生両想いになれない
そんな気がしてきたのであるーー・・

「鬼姫ーー・・僕は僕は・・・ずっと、ずっと・・・」

「南・・・。」

鬼姫がそう言いながら起き上がり
南都の方へ近づいてくる。

「そんな顔するなよ・・・っじゃないと、俺・・っ!
ーー・・なんだ?この飛び出したい感じ・・・・っ!!」

「え?」

「好き、好き・・・俺、南が好きっ!!
どーなってもいい、俺、南と居たいんだっ!!」

鬼姫ーー・・やっと聞けたんだ。
好きの言葉・・・好きの告白ーー・・・・

「・・・僕も、鬼姫のこと好きだよ。」

「南・・・。じゃあ、キス・・してよ。」

え・・・・

「俺から何もかもするの可笑しいし。
1つくらい南からしてくれたっていいじゃん?」

ーーー・・・・もしかして、さっきの魂の言葉
『戻らないと出来ない』行為とは・・・
キス・・・のこと?キス以上のこと?

「う・・え、あ・・っ!」

じっと見つめる鬼姫におどおどし始める南都
そんな姿を見て、彼女は笑をこらえてるようだった
しかし、そんな堪えるのも限界だったらしくーー・・・・・

「ははっ!おどおどしちゃって、本当可愛いな、お前っ!
たく、しょうがないヤツだな、この俺様からするのは、
この1回きりだからな、あとは南がしたいときにすれば?」

!!!!
したいときってーーーっ!!!???

「へ、へっ!?」

彼女はそう言うと驚く僕の方へ顔を近づけーー・・・
その時、聞えてはいけないような声が聞えた

『南、本当は俺、ファーストキスはお前としたかったんだ』