クールな君が好き。
遠くでしか見ることが出来なかったキミ・・・
だけど、今は魂だけお化けだけど
僕は信じる 君と過ごした、この時間
ーーー・・・忘れないこの気持ち。
第6章
「君の声と共に」
夏休みも終わりが近づいてるのに、あれから鬼姫は帰って来なかった・・・・・
そんな、ある昼の日、1階から2階へ上がってくる足音が聞えた
その足音はあきらかにずぶとい足音ではなく、軽い足音だった。
母ではなく・・・
南都の部屋にあがったのはーーー・・・
「よっ」
「・・・・鬼姫!?」
相手は鬼姫だった。
彼女は足もちゃんと地面についていた。
ここに来た鬼姫は本物。魂ではない君だったのだ・・・・
「な、なんで家・・・知ってんだ?」
「うん・・。何かさ、しらねぇけど・・知ってるんだよな
しかも、なんか・・・なつかしいんだよな。変だよなあ・・・?」
・・・・・
「・・・じゃなくてさ、俺・・・お前に言わなきゃいけないことがある
はずなのに・・・うーん?なんだっけ?」
え・・
言わなきゃいけないことってーー・・まさか
「せっかく病院から抜け出してきたのになー・・。」
病院・・・あの日から居なくなってからまだ病院にいたんだ
冷静にいろってことなのかな?
なのに・・・鬼姫・・・
僕はつい、悲しい表情で彼女にこう言った
「帰れよ、用ないなら・・・帰れよ?」
「あ・・。」
その時である。彼女の後ろから何者かが映し出された
それは魂の鬼姫だった
「その悲しい顔駄目だよ。笑って居ろよ、
そうすれば俺から言ってやるよ。」
魂の彼女はそう言ってすぐ消えた。
でもそれって鬼姫。本当に僕のことーーー?
「いや・・あの。なんか悲しい顔してると胸が痛むっていうか・・・・・。
南のことばっかり考えちゃうんだよな・・・あの終業式から、さ?」
な・・・
それって僕が言った翌日じゃないか・・
「・・・・・好きなんかな?」
「・・・・荒田が?」
僕のその言葉にドキっと彼女はなり、慌てる様子だった。
そんな姿をみて、僕は傷つく。
まだーー・・・ううん、僕じゃなく、荒田のこと好きってこと
「え・・なんで知ってんの!?じゃなくて・・俺は・・・
俺は・・・・お前がーーー・・・」
鬼姫がその先を言えないまま数分がたっていた。
言ってはならない、いえない気持ち。そんな感じだろう・・・
「・・・・・・・やっぱ止めとく。」
へ?
「帰るわ、俺・・・。」
鬼姫が帰ろうとドアの方へ振り向いた瞬間
また魂の彼女が現れた
「南・・・こいつまだ分かってないみたいだよ。
本当、自分のことだと思うと、まいっちゃうよなあ・・・」
・・・・鬼姫
鬼姫がそうためらってるなら・・・僕が僕がーー・・・
「鬼姫っ!僕ーー僕ーーっ!ずっと、ずっと!鬼姫のことがっ!」
「言うなっ!!」
僕が最後まで言う前に鬼姫がそう言って怒鳴った。
鬼姫はドアノブを持ち下を向きながらこう言った
「言うなよ・・・・南。お前は俺が荒田のこと好きって知っておきながら
そう言うのは反則なんだぞ・・?」
「え・・・?」
「だって!俺、本当はーーっ!!!」
鬼姫が再びそう言って怒鳴った時、鬼姫が倒れこんでしまったのだ。