クールな君が好き。
遠くでしか見ることが出来なかったキミ・・・

だけど、今は魂だけお化けだけど
僕は信じる 君と過ごした、この時間
ーーー・・・忘れないこの気持ち。


第5章
 「笑顔でいて」


「あれ?南?また、葉那の見舞い来てたのか?
まさか、南も・・・葉那のこと?・・・なわけないか」

南都が病院から帰る途中、荒田が彼を見かけていた。
そして、荒田は南都と入れ違いに鬼姫の病室へ入る。
そこには・・・
起きている彼女がいた。

「葉那!?」

「あ・・・荒田。」

「葉那、大丈夫なのか?」

「・・え、まあな。」

「もう、倒れたりすんなよ?
・・・・もしかして、好きな人がいたりとかで
ショックで・・倒れたのか?」

荒田・・・ううん・・ちがう、ちがう
俺の気になってるのはあんただったけど・・・

「でもーー・・。」

自分でもよく分からない
自分の気持ちがよく分からないけど
これだけはいえる

「・・・・・いや、なんでもない。
それより、荒田。・・さっきまで、そこに南
居なかったか?」

「ううん、いないよ。」

荒田はそう言いながら、笑顔で答えた

「あ・・そう?でも、なんか。
寝てる間、南の近くに気がするんだ・・。」

鬼姫がそう言うと、荒田は
ぶきみな笑顔でこう言った

「倒れた時、発見したの南だけど、さ
そんなに葉那が会いたいなら、連れて来てやろっか?」

「・・いや、べつにいいよ。」

俺の中で何かが変わろうとしている。
最近、南のことばかり考えてる気がする・・・。
そのころの南は麻奈のとこへお邪魔していた。

「ほあたああああああたああ!」

僕の霊を取り出すんだって。
やっても無駄なのに・・

「しー、静かに。」

「麻奈。おかしーよ?何も出ないんだけど?」

「理奈、そんなはずないよ!」

・・・

「ねぇ、僕帰っていい?」

「ふん!今日はココまででいいわ!
今度は覚悟しなさい!」

麻奈はそう言って僕を追い出した。
もし、鬼姫がいたらー・・・良かった、見えてなくて。
僕は鬼姫を迎いにーー・・

「病院・・・行ったら・・・たぶん、また。」

・・・
1つだけ約束してくれる?

「笑ったり、照れたりしたら駄目・・・」

会うのやめよう
魂が抜けないように僕が君に会わなければ
ずっと魂は体に入ったままーー・・ずっと・・・・・

「あれ?南?ココ通らないよね?」

荒田はそんな病院前を通りすがる遠い距離を
歩く彼を見つめていた