クールな君が好き。
運動も勉強も出来る君に僕は好きになっていいのだろうか?
だから・・・遠くから見るだけで良かった。
なのにーー・・・どうして・・・ここにいるんだ?


第1章
 「魂は僕だけの時間」


今日は彼女が入院している病院にきている。

「あらためてみると・・・。」

僕と鬼姫は寝ている彼女をじっと見ていた。
魂の彼女は一瞬、蘭を見たが、すぐにこう言って
集中治療室の中へ入っていった。

「じゃ、いってくるよ。」

僕はそんな姿をみながら
鬼姫・・戻って・・じゃないと、僕ーー・・・
そこへ、1人の女がやってきた。
彼女は同じクラスの麻奈だった。
麻奈は星型のカチューシャをした髪の長い女の子。

「あれ?南?」

「・・・彼女なら、まだ・・・おきないよ。」

「そう・・。」

麻奈は思いつめた目で僕にこう言った。

「聖也も氷羅もこの人の何処がいいんだろ・・?
あたしは荒田くんの方がーー・・・。」

え・・?

「あ、秘密よ。あたしが荒田君の好きなんて・・・
って言わないよね。南だもの。」

・・・・

「うん・・。」

「それじゃ・・。」

彼女はそう言って去っていった。
彼女が去っていく方を見つめる先には
鬼姫がいた。
僕からはなれようとしているのだ。

「あ!消えちゃう!」

僕は彼女を消えさせないために追いかけた。

「俺なんか・・俺なんか・・・っ!」

彼女は止まった。

「消えた方がいいんだよ・・。」

僕は息を切らせながらこう言った。
それはまるでせいいっぱいの告白のようだった

「・・・っ。なんでそういうこと言う?」

「え?」

「居なくなったら、悲しむ奴もいるんだよ」