そこに玄関から姫の部屋にやって来た零がやってきた
「姫」
「零君?眼鏡かけて・・る?」
「なっ!」
彼も景同様、昔よりも可愛くなっていた姫にびっくりしていた。
「お前、姫?」
「もーなんで2人ともさー?疑うの?私だよ~?」
『だってなぁ・・・』
双子はそれぞれ見つめあい、言葉が同時に出る
『超マジ かわいくなってるし・・・』
そんな2人の言葉に動揺するアイ。
「え、え~2人の方がかっこいいよー。
私とちがってモテるでしょ、2人とも?」
「・・。」
「もてるって・・」
零はそう言いながら、無言の景を見る。
「でも、零君の方がもてるか」
!!・・・姫
「姫・・俺の事・・。」
「うん。忘れられないほど好き♡」
そんな姫の言葉にさらに無言になり、下を向く景。
忘れられないほど好きか・・・いつも取り合いしてた あの子・・
大好きなあの子 俺の好きな子
あれは約10年前・・3人でお祭りで行った時の話
「こっちいこー」
っと景
「こっちいこー」
っと景と逆を引っ張る零。
「あ。」
姫はおもちゃが売ってる、露店を見つけた。
「キレー。かもー。」
と、言いながら彼女は2人の手をはなし、露店に駆け寄る。
『・・・。』
2人も姫がいる露店に歩いていく。
「ほしー・・でも おかねなあい・・かえなーい。」
その彼女の言葉に2人の双子は、すぐに反応した。
『これちょーだい」
2人は姫が見ていたヘアピンを手に取った。
1人1個づつ・・同じやつ・・もちろん彼女にあげるため
「はい、プレゼントだよ。」
零がそう言った。
「えへへ。あ、ありがと 2人とも。」
「つけて、つけて。」
景がそう言った。あの祭りの時はまだ、
姫の思いなんて知らなかった。
景の方が・・ボクの方が・・姫の事思ってたのに・・・
そんな、ある日の事れいがボクに言ってきたんだ。
景は昔、自分のことをボクと言っていた。
あの時以外は・・・・
「オレ、言うから・・。ひめに好きっていうから。」
「あ・・。」
「なに?もんくある?」
ボクだって好きだもん・・・れいより好きだもん
なんて、言えるはずもなく
「ない・・・。」
姫は零に呼ばれて家近くの土手に来ていた。
ボク、景は土手の草むらで見えない程度に転がって
2人の話をきいていた。
「あれ?けいくんは?」
「ちょっと用あるんだ・・・」
「え?」
「ひめが好き!
カレーよりも、からあげよりも、ずっとずっと一番大好き!」
「れいくん。あたちも好き。」
そう、姫が微笑んだ。
「けいくんよりも大好き。」
「え!けいよりも大好きなの?」
その言葉にびっくりしている零。
そう、れいの方がひめの事分かってたんだ・・・。
でも零は彼女が引っ越して すぐに別の彼女を作った・・・。
もとから女ぐせが悪かったのだ。
今もそう・・彼女がいるのにーーー・・・
「零君、景君、私も同じ中学だよ?」
「へー・・俺と景どっちと同じクラスだろうな?」
「えー?零君だよぉ?」
まだ何処のクラスか分かってないのに、そう答える姫。
俺はまだ姫が好き・・どんな女が告ろうとも忘れられなかった
姫は零が好き。今も零が好き。そんな事も知らずに・・・・
「あれ?どうしたの?景君?さっきから黙って・・」
「・・・。」
姫は彼女のいる零を好きでいるんだから。
「俺、帰る!」
「景君!?またベランダから!?また頭ぶつけるよ!」
そんな、彼女の忠告も受けずに俺は、彼女の部屋のベランダから
自分らの部屋があるベランダへ飛び移る。
「ほら、またぶつけた・・。」
姫・・
「痛い・・痛い・・。」
「景君・・?」
「おい、そんなに痛むのか?」
心配そうに景を見つめる2人。
「いてぇよ・・。」
泣きながらそう言う景。
姫・・無茶するのは俺だよ・・。こんなに大好きなのに
忘れようと無茶してる。自分を痛みつけて・・・・。