大好きな双子

第1話
 帰ってきた幼馴染

あるところに双子の兄弟がいた。顔も声も同じな双子。
運動できるのは同じなのに何処か違う2人がいた。
兄の名前は、零 れい
眼鏡をかけた、不良といつもツルんでる彼。
弟の名前は景 けい
勉強完璧でやさしい彼。


今日、10年前に引越ししてしまった幼なじみが帰ってくる。
その子と俺らは産まれた時からずっと一緒で、
いつも3人で遊んでいた。
彼女を取り合いするのも、いつも同じだった。
あの頃はまだ、零は眼鏡かけてなくて
・・本当にドッペルゲンガーだった。


「ふ、2人ともや、やめて・・。」

『じゃあ、どっちと のってくれるのシーソー!!』

彼らは彼女にどなってしまった。
その声に彼女は泣き出してしまった。


「あー、お前がなかちたー!」


「おまえもいったじゃんかよー」


ガミガミ言い合う2人にあきれ、彼女は


「あたち、ケンカする2人キラーイ」


と、言って家に帰ってしまった。

『あ』

彼女を取り合いするのは昔から変わってない・・
だけど、それは小学校あがるまでで・・・・
彼女は俺じゃなくアイツを取ったんだ・・
あの子は泣き虫。俺らがケンカするといつも泣いてた。


「ここから、いつも泣き声やむの待ってた。」


そう零が言って
自分達の部屋にあるベランダ近くの窓に手をあてる


「あいつの部屋のカーテン開くまで、
そしたら俺ら、ちゃんとごめんねって仲直りしたって・・
ベランダ出て言いに言ってた。」


景もそう言いながら窓から、彼女の部屋があった場所を見る


「でも、この10年開くことのない アイツのカーテンの音。」


レイがそう言うと、シャーっと彼女の部屋の方からカーテンの音。


『え?』

2人はベランダに出た。確信は無いけど・・

『お前・・居るんだろ』


そう、2人が息を合わせてないのに同時に言葉が出ると、
彼女の家の窓のカーテンからのぞき、
こっちを見てる1人の女の子・・


「いるよ。いつもみたいに 
こっちにくればいいじゃん・・。2人とも。」


やっぱり彼女だ!居るんだ・・帰ってきたんだ!
俺らの大好きな姫 ひめ が・・!!
2つの家の3人の部屋の間のベランダはものすごく近い。


「行ってやる。子供の頃はのぼれなくて、行けなかったこの距離。
だけど今ならいける気がする。」


そう言って弟の景は柵に手をあてる


「おまえ、行くのかよ!昔のように玄関からっ!」


あわてて止めようとする兄の零。だけど、景は柵をジャンプして
姫の部屋があるベランダへジャンプした。
ーーー・・景はぎりぎりでぶつかってしまった。


「大丈夫?」


景は姫の部屋にあがり込んでいた。
傷ついたおでこを見ながら彼女はそう言った。


「な、なあ。本当にお前姫か?」


昔と全然違う容姿。髪はのび、ショートからロングに変わっていた。


「うん。・・う~ん?むちゃするから零くんかな?」


彼女はちょっぴり顔を赤らめてそう言った。
姫は知らない。零が眼鏡かけてること。


「・・俺は景だけど。」


姫は10年たっても可愛いけど・・

やっぱり今でもアイツのこと思ってるのかな?
そう、思うだけでちょっぴり景の心は痛んだ。