私は福罠 柿 ふくわな かき
私だけが知ってる 私だけのアイドルー・・
あなたの裏の顔を知っているのは私だけ・・・
同じクラスに空を見てる、
眼鏡をかけた不思議な少年、深緒 恵吾 ふかお けいご
あれは1年前、窓から空を見上げてる彼に出会ったのだが
あの姿がかっこよくて、つい私は、彼に一目ぼれをしてしまった。
それを知らずに私はある、アイドルを撮る事になって・・
「次、この方撮ってくれる?」
みんなには秘密だけど・・親が芸能事務所を開いてるのだが、
私は撮る写真に興味を持っていたので
カメラマンとして、お手伝いをしていたのだ。
「え?」
そこには、あのアハルが居たのだ。
眼鏡をかけてないけど、私には分かる。
彼は私には気づいてないと思うけど・・?
「最近売り出し中のモデル、REIRU(レイル)よ。
この通りツンツンしちゃって撮りづらいの。」
REIRUと呼ばれる彼はつーんとしちゃって笑う感じもしない。
また、かっこいいだけで
ここに連れてきちゃったのかな、あの親は・・?
・・・ん?ちょっとまって、芸名使ってるの?
「れ、REIRU?」
「ん、だよ?お前も撮らないってのか?」
声も同じ・・やっぱり彼は・・
「と、撮るよっ恵吾君。」
「え・・?」
彼はビックリした目で彼女を見る
「え・・なんで 俺の本名・・。」
「え!?えっと・・」
柿はたれさがった髪の毛から、ちらっと彼を見た。
それを見た恵吾はこう言いながら、撮影所へ歩いていく
「ま、いいや・・カメラさん撮れよ。」
「は、はい。」
2人は写真撮影所に行き、私は彼をとりまくった。
いつもと違う君をレンズから見つめてーーー・・・・。
あれから、ちっとも私ってバレずに REIRUの人気は
学校の恵吾の人気と同様に上がっていき、
私達も もうすぐ卒業です。
私はこのままカメラマンとして仕事をするつもり。
「福~写真撮って~福が撮ると超キレイなんだよね、
恵吾も思わない?」
恵吾と数人の男女は廊下で話していた。
「写真部だから、だろ?」
そう彼が言って数人の人たちは囲み、私に撮らせる準備をした。
「あ、わりぃ ちょっと忘れ物。」
恵吾はそう言って、教室の中に入っていった。
「おっと・・。」
彼は誰かの机につまづいた。そこは柿の机だった。
柿の机を見ると・・・・・これは?写真?
なんで、柿の机の上にこの写真が・・?
恵吾が見た写真とは・・?一体なんの写真なのか!?
彼はその写真をもって、みんながいる廊下に
「柿っ!なんでお前がこれ持ってるんだ!?」
「恵吾どうしたのー・・ってこれって?」
恵吾が持ってきた写真・・柿の机にあった写真は
彼の裏の顔、REIRUが写った写真。
しかも、その写真は楽屋でカメラ目線で笑いながら、
なにかを食べてるREIRUだった。
「わー!REIRUじゃん!笑ってる~♡」
キャーキャーっと、
その写真を1人の女が持ちながら他の女子がわめく・・。
「なんで!柿が持ってるんだ・・?」
「お店で・・。」
お店で売ってる写真はよくみかけるが
「いや!この写真は違う!REIRUのプライベートだからな・・
撮った人しか持ってないはず・・」
そう、こんなに笑ってるREIRUなんて見ない。
だから店で売ってる訳が無いのだ
撮ったはずの人しか持ってない写真・・
なぜ柿が持ってるんだろうと疑問に思う、恵吾。
「もしかして・・柿がカメラマンだったの・・・か?」
その言葉に真っ赤になる柿。
「恵吾・・なんかREIRUみたいなこと言ってるねえ。
福がREIRUのプライベート写真持ってるとか言ってさあ・・?」
ざわめく廊下・・。
その1人の女の子の言葉によって、彼の心はゆらいだ。
恵吾は眼鏡を取り、こう言った。
「俺がREIRUだから言ってんのっ」
その姿にさらにざわめき、彼に近づく恵吾の男女友達。
ーー私だけ知ってる・・私だけのアイドルが・・・
もう私のじゃない・・・
柿はそう思うだけで、胸が苦しくて
その場から離れようとしましたが
「柿っ」
恵吾が逃げる彼女の腕をつかんだのだ。
そして、彼は後ろから柿を抱きしめ、こう言った。
「ちゃんと答えて欲しい・・
お前が俺を撮ってるカメラさんだったら嬉しい・・。」
胸のドキドキが止まらない・・嬉しいってどういうこと・・?
後ろから抱きしめたまま
恵吾は私の耳にドキっとさせるような事を言った。
「俺・・柿の事好きだからさ」
その言葉に私はビックリした。
ビックリしてるのはまわりにいる、彼女達も一緒だ
「け、恵吾何言ってるの?」
「俺、本気だよ?一生懸命写真を撮ってる柿を見て・・」
彼が最後まで言う前に柿は恵吾からはなれた。
「か・・」
そして、彼女は彼のむなぐらを掴みこう言った。
「みんなの居る前じゃ絶対言わない。」
「え・・?」
・・・---そして、今日もREIRUの撮影。
2人きりの撮影所・・・・
「ふ、深緒君。」
「ん?」
柿は真っ赤になりながら こう答えた。
「す・・好きだよ。」
すぐさま、彼は返事をした。
2人きりだから言ってくれた言葉だからだ。
「俺もだ!柿っ♡」
今まで見たことのない どびっきりの笑顔でそう言った。
「あ、今の写真集に載せるなよ?柿だけの笑顔だからさ?」
そう言いながら彼女の頭をなでる恵吾。
「えっええっ!?」
私だけのアイドルREIRU・・
君だけのカメラマンでいるよ・・ずっとずっと・・・
おわり
