帰りの会の前・・・私は舞に呼ばれていた。


「あのさ、この後屋上に来て欲て?絶対来てよね?」


今ココで言えばいいのに、勝又君の事かな?
ま、行くけど・・・
ーーーー・・・そして、放課後。
夏恋は屋上に来ていたが誰も居なかった。
やっぱり・・誰もいないじゃない・・・
そして、さらに数分後、屋上のドアが重い音と共に開いた。
重苦しいドアが開いたやってきたのは裕だった。
ってなんで勝又君がやってくるの!?


「舞はこねーよ?」


え?


「話しあるの、俺だし・・・呼び出してもらっただけ。」


え・・・えーーー!!?いや~帰る~~
夏恋は恥ずかしくて帰ろうとするが裕が止める


「ちょっと待てよ!だから、話があるんだって!!」


話・・・・?


「お前、聞いてたろ 全部、上で・・・?」


「・・・・・・・だから?」


裕は帰ろうとする夏恋の横にバンっと手を当てた


「だったら分かるじゃん!俺の言ってる事・・さ」


言いたいこと・・?好きかどうか聞きたいんだよね・・・?
私の口から聞きたいんだ
ちらっと彼のほうを見るが夏恋はすぐに柵のほうに歩く


「あ、まだ話があってだなっ。」


逃げる彼女にあわてる裕


「だから、話が!」


裕は逃げる彼女の手を引っ張ると2人ともこけてしまった。
彼は夏恋を守り、彼の背中が網目の柵にぶつかる


「・・・俺、おまえが。」


後ろから聞こえる啓の声

「好きなんだ。」

耳元でそうささやく。
耳元で言わないでーと思いながら立ち上がり
逃げる夏恋に裕は座ったまま、声をかける


「あ、ちょっと待って・・・姿暗!」


彼が立ち上がらない姿に疑問を持ち
彼女は帰らずに振り返った。


「あのさ・・さっきので足くじいたみたい・・。」


彼は痛くて動かないみたいだ。
彼女は何を思ったのか、裕のそばに座り、足をすすった


「何・・?」


その行動にドキッとする裕


「あの・・・私のこと、そんなに好き?」


「え、あ、ああ。じゃないと触らないだろ?」


たしかにそうかも知れないけど・・・本当かな?


「だったら、みんなの前で好きという証拠やって・・?」


「え!?みんなの前でやんの!?」


いくら好きでもそこまでしない、よね

「そしたら、言ってやってもいいけど!」

夏恋はそういい残し、屋上から出て行った。


「・・・姿暗、それって。」


唇を触りながら、ドクンとなる裕の心臓。
みんなの前じゃ出来やしない・・どうせ君もきっと・・・
翌日、夏恋は教室のベランダで空を見ていた。
そこに裕がやってきた。
・・・もしかして今言うつもり?昨日の今日だよ!?


「あのさ」


裕が夏恋に声をかけてきた。


「俺・・・めちゃくちゃお前の事好きなんだけど!」


真っ赤になりながら啓は私にそう言った。
本当に言っちゃったよ、このこ!!!
2人を見ていた教室に居るクラスメイト達はわめくが
裕はおかまいなしに


「こっち、向いてくんない?」


へ・・・?
向いた瞬間、彼は夏恋にキスをした。

「しょ、証拠だっつーのっ。」

2人とも真っ赤になる。


「ほ、ほら お前はどうなんだよ。
証拠やったんだから言えよな!!」


勝又君・・・証拠がキスなんて・・・


「言うまで待つからなっ」


言うまで待つって皆の前でやるほど彼の気持ちは大きくて
止められなくて・・・・


「・・・・・分かってるくせに。」


「分かってるよ?でも言ってくれるっていったよな?」


・・・もうっ!


「・・・うん、好き。」


私がそう言うと彼はニコっと笑い、こう言って夏恋を抱きしめた。


「その言葉を待ってた。」


皆が見てる・・・当たり前だけど、これで認定だよね?
あなたの止められない想い、私が全部受け止めてあげるから・・・
ずっと、これからも私のこと好きでいてね・・・?


おわり