私は姿暗 夏恋 しあん かれん
風の吹く青空。鳥の鳴き声が聞こえる平和な日常。
そんな屋上の出入り口のあるとこの上が私の指定席。
ココであなたの事を想うだけでドキドキする。
この日が来るまでは・・・
今日もまたあの人が呼び出されている。
「好きなの!付き合って!」
と彼に告白しているのは私と同じクラスの舞 まい
彼の女友達。いつも彼といる女の子だった
「セフレでもいいから!」
セフレって・・・セックスフレンド・・・?
「えーっと。」
困惑する彼、勝又 裕 かつまた ゆう
私の好きな男の子・・・
「やっぱり噂は本当なのね・・。」
「噂?」
「好きな人居るって。」
舞のその言葉に彼は顔が赤くなった。
「・・・。いるけど、君じゃない・・・。」
いるんだ・・そりゃあ、いるよね?
「いわなきゃ あきらめられない!!」
と、舞は言う
「どうしてもか・・・。」
何回もココで私が居るってばれずに、
彼が告白されてるの見てきたけど
好きな人の名前聞くのは初めてだ・・・
「実は俺・・・夏恋が好きなんだ・・・・。」
彼は真っ赤になってそう答えた。
「!?」
え・・・勝又君が私の事・・・両思いだったってこと!?
しかも・・・名前で呼ぶなんて・・・
「やっぱり、そのコだったの?」
「え?あれ?やっぱりってそんなに分かり易い?」
「あのコ以外私たちの間じゃ皆知ってる・・・・
もう、誰も狙わないよ。幸せになって欲しいし・・・。」
そう言って舞は屋上から出てってしまった。
裕は柵に寄りかかっていた。
「まさか・・俺の思いが聞きたくて・・
明日からどうすれば、いいんだ。」
と下をむいていたが、帰ろうと上を向いた
「ん?」
出入り口の屋根のところに誰かが居るのを見つけてしまった。
「誰か、居るの そこに?」
嘘・・バレ・・・っ
「まさか、聞いて・・・。」
と、彼はそこへよじ上っていく。1つしかないはしごに
降りられない状況になってしまった、夏恋。
「え・・・。姿暗?」
裕が上りきると、そこには夏恋がいた。
「・・・・お前、聞いてただろ完全に・・・ってか逃げるな!
こっち向けよ!!」
っと彼は屋根の上にあがるが、夏恋はこっちを向いてない。
私だけ・・君の気持ち知らなかったんだよ・・?
夏恋はそう思いながら裕の方へ向く。
「お前、やっぱ髪、下ろしてる方が可愛い・・な。」
えーーー!?そ、そりゃあ、嬉しいけど・・・
「え?」
夏恋は彼をよけハシゴを降りていく
「ちょっと!?」
彼も降り、彼女を追いかけていく。
「待てってばー!」
廊下を走り追いかけるけど、追いつかない
「な、なんで逃げるんだってばー!」
そ、そんなのはずかしいからに決まってるじゃん!
もー・・追いかけてこないでよ~~!
そんな時、チャイムがなった。
「5時間目始まるよ、裕。」
と、裕の女友達が話しかけてきた。
「チッ。」
「なんで姿暗を追いかけてたの?」
「・・・・・聞かれてたんだよ」
「え、さっきの!?」
そこに告白した舞がやって来た。
姿暗は・・・夏恋は絶対聞いてたんだ・・
俺が告白されてたトコも、俺が夏恋の事好きって言った事も
答えが聞きたいのに、どうして逃げるんだ・・?
裕は答えを聞きたくてつい夏恋の机を叩いてしまった
え・・・勝又君!?
「・・・・・・・・・・・・・・。」
無言な裕
「な、なに?」
「・・・・・・・な、なんでもない。」
でも、真っ赤になって言えない。
そこへ、裕の元に舞が話しかけた。
「ちょっと、裕。」
「なんか、用?」
ふぅ・・やっと居なくなった・・勝又君、きごちないし・・
好きな人に聞かれちゃったからかな・・?
