うちのクラスには学年一もてる男の子が居る。
彼の名前は 蓮那 陸 はすな りく
私はいつも彼を遠くから見つめるだけ・・・
遠くから見つめる私の名は東城 奈々 とうじょう なな
でも、電車で帰るのは私とあなただけ・・・


電車のあの娘

ーーー・・・下校時間。彼が私の方に振り向いてこう言った


「なあ、東城。お前、なんで毎日 俺の後着いて来る訳?」


周りには誰も居ない。彼は確実に奈々に言っていた。


「しかも いつも駅の所で居なくなるしさ。」


彼はそう言いながら彼女に近づいていく。
しかし、彼女は無言だった。
・・・気にしてたんだ。


「俺に用でもー・・・」


彼が次の言葉をはっした瞬間、彼女は彼を振り切り走っていった。
用なんてない・・
私が行きも帰りも電車を使ってるなんて
誰も知らないだけだからー・・
電車の中だけは奈々は髪を下ろして、
いつも陸が座る席より遠目の所に座る。
しかし、今日だけは違った。
目の前に彼が居るのだ。
彼の右手が奈々の頭の真横にある棒を掴んでる為に
彼女が頭をあげると、それはキスできる距離・・。
・・・・そう電車の中は密集地帯。人がいっぱいだった。
・・このリュック、奈々と同じヤツ?まさかー・・・でもよく見るとコイツ・・
彼が彼女を見つめながら思っていた。

ーーー・・その瞬間電車が揺れた。

そのせいで2人は密着。彼はすぐに離れてこう言った


「あ、わりぃ。大丈夫?」


彼女は反応して顔をあげ、こう返した


「いえ・・その、ずっとこのままでもいいよ?
どうせ、同じ駅に降りるんだし、蓮那君。」


えー・・・?
彼の鼓動が高まった。当たり前である。
始めてみる人のはずなのにーー。
こいつ・・俺のこと・・なんで知ってるんだ?俺がーーー・・・

「---駅。---駅。」

彼が最後まで思う前にアナウンスが出た。
そう、ココが彼の降りる所。

彼女は彼を振り切り電車を降りていった。


「あ・・・。」


本当・・俺と同じ駅に降りるんだ・・。
彼女は駅内の女子トイレに入って行っていた。
彼はその横で背中を壁に乗りかかり彼女を待っていた。
名前くらい教えてくれたっていよな・・?
こんなカワイイ女、俺知らないのに。

なんで向こうは名前までーー・・・


「あの・・っ!」


陸は誰かが出てくる足音を聞いてふいに声をかけた。


「名前・・!」

そこには髪をむすび、眼鏡をかけた学校でのいつもの奈々が居た。


「・・東城なんでこんなところに・・?

お前、俺のあとずっと付いて来た訳?」


彼女は無言のまま彼を振り切っていった。
な、なんで待っているのさっ
そう思いながら、彼女は彼の見えない方へ走って行ってしまった。
・・じゃなくてあの子探さなきゃ。


「・・でも。」


彼は探すのをやめ、立ち止まった。ふと思ったのだ。
もし、そうだったら。もし、あの子がアイツならーー・・・と

ーー翌日。いつもの日常いつもの電車に乗る奈々。
もし、彼に私と分かってしまったら2度と同じ車両には乗ってはくれない。
そう思いながら彼女は彼を目で探していた・・。
プシュー・・電車のドアが閉まった瞬間、彼女は見つけてしまった。
彼が左ななめ前のざせきに座っていたのだ・・・。


「あ、昨日の・・・。」


陸は奈々に気がついてしまった。


「ちょっと、となりに座って。話あるし」


蓮那君が私に話しかけてる・・・?ば、ばれてないのかな?と
奈々はそう思いながら彼の右となりに座った。
電車は動き出し、しばし無言の2人ーーー・・・・・。
そして彼は彼女の方を向きこう言った。


「そっか・・同じ電車だったんだ。だったら分かるよな?」


何、言ってるの・・・?


「なんで、言わなかったんだ・・お前?」


「え・・?」


次の瞬間、私は言葉を失った。


「そしたら一緒に通うのにさ」


え・・?一緒に通うって・・?どういう事・・?

「東城。」

ば、ばれてるーーーっ!!!


「東城・・だろ?お前」


彼女はドキドキが止まりません。
ばれてるのに、話しかけてきたからです。
奈々は恥ずかしくてたまらなくて、
そそくさに椅子2個分ほど陸から離れた。


「あ・・」


彼は会話を止めなかった。彼女に聞こえるようにー・・・


「俺だけだと思ってたのにな・・電車通学。
しかも俺と同じ町に住んでたとは、な。
でも、本当困るよなー・・3年間も俺と同じ電車に乗ってたんだろ?」


3年間ではない。奈々が陸を好きになったのは去年。
去年、初めて彼を知った時から・・・
だから電車通学って知った2年間、
同じ電車乗ってたのにーー・・どういう事だろう?
彼女が無言のまま彼は話を続ける。
そして、彼は遠目で照れながらこう言った。


「毎朝、帰りも こんな近くにいたなんてさ・・ずりぃよ・・。

ーーーーが・・。」


え・・?今なんて・・?

後編へ続く


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