今日は海水浴に来ている。
いつも見慣れてるとはいえ、かなちゃんの上半身裸は
俺にとって、堪えるが・・・
かなちゃんもじろじろと俺を見て、こう言った。
「まぶしい太陽、あおい海!そして可愛いやーくん!」
最後のはいらないだろ・・・
「やーくん、楽しもうね。」
「そうだな。」
夏休み最後の思い出・・・なのかも。
そう浮かれていたのは数秒の間だった。
「いっしょにおよぎません?」
と、女の子たちが数人俺にそう、はなしかけてきた。
「わるい、連れいるから。」
「えー、彼女いたんですか?」
・・・・
「そ、こいつ。」
と、かなちゃんを引っ張りながらそう言う。
かなちゃんは顔だけ見たら、金髪の美少年だ。
そんな彼を彼女らが見たら・・・・
「ぶはっ!」
俺を押し出し、かなちゃんのもとに彼女らが集まった。
完璧に口説いてるとしか見えない。
「・・・あの俺・・・、夜那と一緒に来たんだ。
夜那と一緒じゃなきゃ俺はヤダよ?」
かなちゃんはそう言って断り、
振り向き、俺の方へ歩いていく。
振り向いた時、彼女らは声に出ないほど叫んだ。
そう、かなちゃんの背中に写る左肩に描かれた絵は・・・・
「最初っからそれ、見せればよかったんだよな。」
「え?なんのこと、やーくん。」
「お前、極道の息子って言っただろ?
背中に見える絵?だか・・・見せれば、あんなことには・・・」
あんな、かなちゃんの周りに女達が集まるなんて
なかったんだよな・・・
「やーくん・・・焼いてるんだ!ハッハッハッ!」
哉夜は嬉しくて笑って答えた。
「やーくん、可愛い!・・・・もう、海入ろう?
海の中でいいことしてあげるからさ?」
・・・・
考えたくないが、いいこととは
まあ、分かってるつもりだが
かなちゃんの誘いを断るわけにはいかない。
「はいはい。」
俺はかなちゃんと海に入ることにした。
俺らの周りには人だかりばかりではなく
人が近づくこともなかった。
そう、かなちゃんの背中を見て、
極道、近寄ってはならないオーラをかもしだしていたのだ。