クールな君が好き。
運動も勉強も出来る君に僕は好きになっていいのだろうか?
だから・・・遠くから見るだけで良かった。
なのにーー・・・どうして・・・ここにいるんだ?

君と僕と魂のかけら


第1章
 「魂は僕だけの時間」


「あー、なんでお前は出来ないわけ?」

「だって・・」

僕は南都 蘭。(みなみと らん)
ココは僕の部屋
君は僕の勉強を教えてくれている・・けれど

「あー、もう違うって」

「にがてだもん。」

君と違って、勉強も出来ないし
運動音痴だもんな・・・っ
こんなひ弱な男子、君が好きになるわけがないっ!
いいところなんてひとつもないだろう?

「ほら、明日からテストだよ。がんばんねーと?」

「やれない人はいいよね・・。」

「おい・・・好きでこんな姿になったわけじゃないから!」

そう、君は・・・大好きな人は・・・
病院で植物状態。
どうして、こうなったんだろう?

「遅くないか?鬼姫」

「そうね、クラスのみんなで来て見たんだけど・・。」

そう、この日は・・・鬼姫葉那 (きひめ はな)
僕の好きな彼女のバスケの大会決勝の日だった・・・。
本当、遅いな・・・・

「もう、試合始まるぞ?」

その時、救急車の音が遠くから聞こえた。
同時に1人の男がやってきた。
葉那の友達だった。

「大変!」

「え?」

「姫が・・姫が・・事故に巻き込まれて!!」

彼の言葉通り、近くの病院に急いで行くと
まだオペは終わってなかった・・・。
病院にかけつけたのは僕と鬼姫の友達と1人の男・・・。

「静かにしろよ、聖也。」

聖也(せいや)と呼ばれた彼は鬼姫の友達だった彼。
彼はさわがしくオペ室のドアをガンガン叩いていた。

「だって・・よ、こんなことってあるかよ。」

・・・・

「俺だってそうだよ・・ってなんで南までいるの?」

う・・・

「僕がいちゃ駄目なの?」

好きなんて言えないって・・・

「心配だよね。」

「聖也・・・。」

僕はニガ笑いでその場をその思いを隠そうとした。
とたん、右から声が聞こえた。

「おい。」

振り向くと、そこには彼女がいた。

「俺、どうなってるのさ?」

そう、鬼姫が・・・・

「え?」

どうして君が・・・・?ここにーーー?

「何?どうしたの?南?」

冷静に座っている氷羅(ひょうら)が僕に話しかけてた。

「なんでも・・。」

僕は氷羅が座ってる方へ向き、そう言った。
気のせい・・・だって鬼姫は今・・オペ中で・・・
ふたたび、彼女がいた場所へ振り向くと
そこには彼女の姿がなかった。