あの日、キルはなぜ入院するはめになったのだろう?
そういや・・・バヴも休みがちだったな・・・
「あれ?キルちゃん何処行くの?」
「図書館!」
キルはそう母さんに言って出かけたまではいいんだ。
「ってアイツは?」
アイツって・・・
「ケイちゃん?ちょっとね、出かけてるみたいなの。」
そう、あの日俺は闇勝の実家へ戻っていたのだ。
キルはバヴと共に図書館で勉強をしていた。
バヴとは図書館でぐうぜん出会ったらしい・・・・。
帽子をかぶり、姫という事は隠していたのだが・・・・
「基本ができでねーってばっ!
明日だぞ?期末テストーどーすんの?」
「あうあううう・・」
そう言いながらキルはもくもくと机に向かう。
「えっと、ここは・・・っ」
「ギルドー、そこさっきやったとこー」
「・・・・。」
キルの頭が破裂しそうである。
プスーっと頭がぐるぐると熱を出して倒れてしまった。
「ぎ、ギルドっ!?」
そこへひょいっと彼女を持ち上げたのは1人の男だった。
黄色い髪に1つにたばねるポニーテイルの男だった。
「え?ちょっと、お前っ」
バヴはいきなりキルをお姫様だっこしている彼を見てビックリしていた。
「知恵熱ですね。知り合いが経営してる病院に連れて行きます。
遺言はありますか?」
「・・。」
そしてキルが目覚める頃にはあの男の知り合いという
病院で寝ていたのである。
「んん・・・ここは・・?」
「気がつかれましたか?姫さん。」
彼はキルが姫と知ってるようだった。
「えーっと・・。」
「ごまかさなくてもいいですよ。
私はただ図書館で熱で倒れた、あなたを病院に連れてきただけ。
ただ、熱は眠ってる間に注射を刺し少しは下がったようですけど・・・
勉強のしすぎですよ。姫さん。」
・・・・勉強のしすぎ
それほど、僕は・・・・バカなのかな?ブルーガ君の言うとおり・・・
「では・・。」
そう言うと彼は病室から出てった。
そこへバヴが入れ違いに入ってきた。
「ギルド・・・ごめんな。」
「セミータ君・・?」
「あいつの言う通りだよ・・。今日だけは全部休めよ。
仕事も勉強も。自分の体大切にしなきゃだろ?」
・・・・セミータ君。
「うん・・・。」
だけど・・・僕・・・・テスト・・・やらなきゃ・・・・
それから数日後。
キルはまだ病室にいた。
「ギルドー。また熱出たんだって?って勉強してたのか」
「明日ぐらいは出ないと駄目だよね」
いくら別でテスト受けても、勉強しなきゃ・・・最下位なんて抜けれない。
「ギルドの言うとおり事務所とか誰にも言ってないけどさ・・・。
ちゃんと休む時は休まないと。」
「うん・・・。」
「そうですよ、姫さん。」
あの人もキルの病室へやってきた。
「・・・・うん。」
先輩にも会えないのに・・・寂しいな・・・
「・・・セミータ君!僕、先輩のケーキ食べたい!!」
「先輩の?」
「スイーツフォルテに行けば分かるって」
バヴは言われたとおり先輩の所へ行った。
それから数時間後彼女が眠っているとひそかにチョコの匂いがした。
目をあけるとそこには・・・・
「姫ッ」
そう笑ってキルに声をかけるセイがいた。
「夏休みにしちゃ早いと思ったよ。生放送あるのにさ・・・。
あんまり無理すんなよ?」
先輩・・・・
「はい!元気でました!」
「そ?それじゃ、俺もう帰るね。」
「え、もう!?」
「店にもどらねーとさ?」
セイはそう言って病室から出てった。
そして入れ違いにバヴが入ってきた。
「・・・わお。先輩連れてきて正解だったな。」
キルはセイの笑顔で元気を取り戻し、翌日ちきんと学校に来ていた。
もちろんテストは
「ブルーガ君、また1位だよ」
「そして、姫・・あんたは・・・・・」
言うまでも無く最下位だったのだ。
「クククッ・・・」
俺は嬉しいのかよく分からないが
「最下位だってよ」
そう言いながら笑っていた。