今日から期末テストなのだが・・・
後ろの席にキルの姿がなかった。


ルルス「記録更新なるといいな、王子!」


俺は期末テストがいつも学年トップよりも、
この場にキルが居ないことがぽかんと胸に穴があく。
いつも隣にいたキルが遠くにいる。
それは先輩とキルが一緒に居る時と同じ感覚のようだった。

キルー・・・


『無理じゃない!そしたら、もう1回先輩と付き合うの!!』


んなコト、言ってたくせに・・・
家にも帰ってこねぇ、現場にもこねぇ、どーなってやがる!
胸の奥がもやもやする。
いらいらする・・・


怒りの王子様「母さん!」


なんでキルは学校に居ないんだ?


シズ「ケイちゃんとこも・・・

昨日、図書館行くって言ったきりなのよねぇ。連絡ないし・・。」


王子様「図書館・・・。」


勉強しに行った・・・それは分かる
だけど、どうして・・・どうして居ない?帰ってこない?
連絡ぐらいしてくれたって・・・いいじゃねぇか、バカ・・・っ


ナヤ「もしかして誘拐!?」


シズ「おちついて、あなた!」


・・・オヤジさん。
俺だって、信じたくない・・・けれど
義兄さんのアホ・・・災いおきてるじゃねぇか・・・!!
あそこに・・・闇勝に戻るしかないのかな・・・?
もう、キルとも会えない・・・
キルを追いかけて黒猫中に入ったけれど、もう終わりなのかな
黒猫やめて・・・闇勝学園行くしかねぇのかな?


シズ「ケイちゃん~笑顔、笑顔~」


王子様「母さん・・・。」


笑顔・・・どうやったんだっけ


困った王子様「忘れた・・・。笑顔・・・できない・・・なんで?」


シズ「ケイちゃん・・・。」


どうして笑顔になれたんだろう?
その答えがどうしても出すことが出来なかった。

今日も、また今日もいない・・・
期末テストも終わりに近づいていた。


ナナ「今日も来てないね姫ーっ」


・・・・・
いちいち言うなよ・・・分かってるんだよ、居ないってことぐらい


王子様「仕事場にも来ないしな・・。」


俺は深く、ため息しながらそう言うと、

それを見ていた隣の席のサクラが心配そうに見ていた。


サクラ「・・・・・。ブルーガ君・・・」


心配で仕方が無い、そんなため息のように見えたのだ。
それは彼のことが好きなサクラにとっては胸がチクンとするのである。
いや、彼のことが好きと言ってる女たちはサクラだけではない。
クールで秀才でカッコよい、
ケイは王子とばらす前よりも好きと言ってる女はいたものだ。
王子と知ってからはさらに増えたようだが、
彼の行動はすでにキルのことが好きと世間にバレているものの、
彼には自覚がない。
キルへの思いは誰にも勝てないと誰も王子に告白しないのが現状だ。
そんなチャイムが鳴ろうとした時、教室の引き戸が開いた。
やってきたのはキルだった。


ナナ「姫ーっおはよーっ」


いつものキル。髪をおろし、眼鏡をかけてない、姫の時のキル・・・
俺といるときとはまったく違う。
家でのキルはたまに髪をむすんでるのだ。


アラタ「昨日はー?」


俺はキルを見た瞬間、立ち上がりキルのもとに走っていく。
そしてーーー
俺はキルをぎゅっと抱きしめる。
胸のぽっかり開いた穴がふさがった様な気がした。
すぐさま俺はキルからはなれる


怒りの王子様「勝手にやすむんじゃねーよ!!」


仕事とか・・・仕事とか・・・仕事とか・・・・・っ
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
し・・・


真面目な王子様「心配したじゃねーか!」


姫君「・・そうなの?」


呆れる王子様「オヤジさんは誘拐だーとか言うし!」


お前が来ないから悪いんだっ!
もうちょっと遅かったら・・・闇勝大捜索してたとこだぞ


困る姫君「熱で入院してただけだよ。」


ね、熱~!?にゅ、入院!?


怒りの王子様「なんだよ!なぜ知らせねーんだっ!」


熱だったら、べ、べつに仕事やすんでも何も言わないと
俺は思うけど・・な
言わないから、こうなるんだ!!
・・・
まてよ・・。世間はこいつが姫って知ってるんだ。
闇勝グループの会社なら、すぐに母さんの下に・・・・
キルが入院した病院って・・・闇勝・・・じゃない?