キルへのファンレターが段ボール箱にたくさん入っていた。
それは俺より多くて・・・・
みんな、キルの誕生日への手紙だろう・・・


シズ「ケイちゃん、読まないじゃない。」


・・・


困った王子様「そうだっけ?」


そこへ同じ事務所のカイ・ダワンがやってきた


カイ「姫、いつもの人からのないよ。」


困る姫君「え?」


いつもの人・・・?
それは毎日のように届くチョコの香りがする手紙。
名無しのくせに、キルはそれをみるといつも笑顔だった。


シズ「キルちゃん、ケイちゃんと2人でお祝いしてきなさいよ、この店で」


・・・なんだって?母さん、なに言ってんだよ


驚く姫君「え・・?」


キルだってびっくりしてるじゃないか
キルに渡された1枚の紙。
それは、お祝いしてきなさいと言ってきた、お店。


王子様「雑誌とかで取り上げられてるトコじゃん。」


ひょこっと俺は後ろからそれを見る。


姫君「・・・スイーツフォルテ・・。先輩の家だ・・。いくの?」


!!


怒りの王子様「いかねーよ、そんなとこ!」


誰が行くかよ、そんなところ!!!


怒りの王子様「カイ、お前一緒に行ってやれ。」


カイをとんと押し出す。


カイ「え?僕が?」


そーそー


王子様「たまには俺以外と居た方がいいわけっ」


俺がそう言うと、キルはカイを連れ出した


姫君「じゃ、いこーカイくんっ」


カイ「はぁ~・・・。」


シズ「ケイちゃん?」


さっさといっちゃえ、バカキル・・・っ
そんなに先輩といたいなら、いれば、いい!!
先輩が好きなら・・・っ!
俺はお前のことなんてちっとも思ってねぇんだ!!
アラタのいう事なんて・・・・・・・・聞けるかよ・・・・・・っ

キルはカイと2人でスイーツフォルテへ


シン「いらっしゃい、と、また来たのかい?キル君。」


出迎えてくれたのはココの店長かつセイの育ての親だった。


カイ「また?」


「キャーカイ君だわー」


カイはフォルテの年増なお姉さまに囲まれてしまった。
キルはそのままカウンターに腰をかけた。


シン「まさか、君が姫だったとはね。セイもおどろくわけだ。」


姫君「で、先輩は・・?」


シン「彼はいないよ・・。君が姫と知った日から笑わなくなってね。」


そういやーあれから先輩の笑顔ーー
この手紙が来なくなったのも、そのぐらいだったような・・・。


シン「それは?」


困る姫君「名無しのファンレターだよ・・?」


そこへセイが2階から降りて来た。


シン「おっセイ!!」


「セイー、今日は降りてこないって思ったー」


1人の大人な女性が彼に話しかけた。


困った先輩「うん・・。」


「また笑ってないしーっ」


困った先輩「・・・。」


セイはふと右を見ると、そこにはキルがいた。
それを見たセイはすぐ、逃げるように2階へあがろうとする。


困った先輩「やっぱ今日もっ!!」


困る姫君「先輩っ!」


しかし、キルに服を引っ張られてしまう。


姫君「なんで逃げるのー?」


困った先輩「・・・。ひ、姫は昔からずっと大ファンで大好きだったんだっ。

なのに、あんなこととかしたんだって考えるだけで話すことすら出来ねぇ!!」


姫君「先輩・・。僕は先輩に笑って欲しいです!」


セイ先輩「・・・・・姫・・。」


そうだよなー・・・・


姫君「それにちゃんと話出来てるじゃないですかっ」


困った先輩「・・・そうだな。」


王子と戦うって決めたんだ・・・。


セイはニコリといつもの笑顔をみせてくれた。


照れる姫君「先輩・・。」


セイ先輩「それー・・。」


セイの目に浮かんだのは、キルがもってる


困る姫君「ファンレターなんですけど、毎日来てたのに来なくなって。心配で・・。」


・・・


笑顔の先輩「明日、来るんじゃないのかな?」


姫君「え?」


翌日
キルがまたファンレターを見ている。
俺はすぐ、次の撮影が待ってるため話しかけれなかったが・・・
カイがあわてて、キルのもとへかけよってくる。


カイ「姫ーいつもの人から来たよーっ」


それは小さな小包でやっぱり、名無しで・・・
開けてみると、そのなかにはチョコレートケーキが入っていた。


カイ「ケーキ入ってるよぉ、うまそーっ。」


驚く姫君「このケーキは・・。」


カイ「手紙も入ってるよ?」


手紙の内容は
『そのケーキは昨日のおわびでゆるしてくれ。

俺も笑うから姫もちゃんと笑ってくれよな』


照れる姫君「あ・・・。」


名無しのファンレターの正体は先輩だったのだ。
ケーキにはスイーツフォルテのカードも入っていた。
俺はそんな嬉しそうなキルを見て、手紙の内容、相手が
ものすごく気になってしょうがなかった・・・。