あれから数日後。
あんな事したなんて、今でも信じられない。


「かなちゃん、あのさ?」


「なーに、やーくん。」


そう言って彼はにこりと満面の笑みを浮かべる。
その笑顔に弱いの分かってるようだった・・。
俺はその笑顔にすぐに飛びついてしまう。


「ん・・やーくぅん。」


勉強中だと言うのに、また俺はかなちゃんにキスをしていた。


「だぁめだろ~や~くん。」


そんな拒む姿さえも可愛く見えてしまう。


「かなちゃん・・・俺さ・・その。」


・・・好きだ。
そんな言葉も言えないまま彼を見つめ時間だけが過ぎて行く。
ふと、時計を見ると、もう6時を過ぎていた。


「晩御飯食べに行こうぜ?」


「あ、うん。」


言いたいのはそんな言葉じゃない。
ボソっと言ったっきり俺はかなちゃんに言えずにいた。
彼は何度も何度も俺に言ってくれたのに・・・

俺は言えない悔しさのあまりに考え込んでいた。
彼の言葉も聞き耳持たずに・・・


「やーくん、やーくん・・?」


かなちゃんとHしてから俺は彼の部屋で寝ている。
そう、勉強終わったらすぐに寝れる体制なのだが・・・
俺はあれから1度もしていない。


「夜那!」


!!
かなちゃんがHの時と同じ、ニックネームではなく、本名で言ってきた。


「ど、どうした、かなちゃん?」


「・・・だって、教える為に来たのに、どうして答えてくれないんだ?」


「あ・・わりぃ。その・・考え事してて。どこ?」


俺はかなちゃんが分からない問題を教える事にした。
かなちゃんはあれから俺を襲うことなどなくなっていて・・・
俺ばかり、かなちゃんにキスしてる。
キスじゃものたりないのかな、俺・・・・
あんなに襲ってきた、かなちゃんなのに・・・・


「やーくん、また・・。」


「へ?」


「また、大きくなってるんだけど、そこ。」


・・・


「あ・・。」


何やってんだろ、俺・・・


「俺、ちょっ、トイレ・・。」


俺は欲求不満なのか?
それとも知ってしまった、かなちゃんとのHをもっと楽しみたいのか?
心中、よく分からなくなっていた・・・。
好き・・それは何があってもかなちゃんだけを愛すって言える。
けれど、あれから・・かなちゃんに愛されてる感じがしない。
・・・かなちゃん、我慢してるのかな?
俺と同じ大学合格するため・・?
すじ・・通したから、俺との関係はもう終わり・・?
あれだけ好き好き言ってといて・・・
俺の気持ち・・こんがらさせといて、なんだよ・・・それっ


「哉夜!!」


「え?え・・やーくん、何?」


「俺の事、好きか!?」


「うん。大好き、一番大好きだよ、やーくん。」


・・・・・


「じゃあ、なんで・・・。」


なんで・・・襲ってこない?なんで、ベタベタしてこない?


「やーくん、欲求不満になちゃった?」


「だったら、どーすんだよっ」


すると、彼はにへらと笑顔で答え、ぎゅっと抱きしめた。


「約束の事で俺の事を意地悪したからね

・・・やーくんも我慢してもらおうかなって。」


・・・・え?


「本当、可愛いなあ、やーくんは。」


かなちゃん・・・
そして、また俺らは
かなちゃんの部屋のベットの上で一睡するのであった。