何かと今日は汗をかいたな・・・風呂でも。
・・・


「そうだ、哉夜、一緒に入らないか、風呂?」


いつもは俺1人であの露天風呂のような大きい風呂を使っていたが・・・
哉夜をさそってもいいよな?


「たまには、さ。2人で入ろうぜ?」


「え!?」


「いやなら別にいいんだけど?」


俺はそう言いながら、哉夜の部屋から出ようとする。
哉夜は行く気がないようだった。


「じゃあ、俺、1人で入ってくるな。」


自分の部屋に行き、風呂用具が入ってる、ちいさなバックをもち
長い渡り廊下を歩き、風呂のある場所へ・・・
かごにはタオルが1つも無かった。
誰も入ってないようだ・・・。
あのこわもてのお兄さんかたも哉夜の父もいないようだ。


「さてと・・。」


俺はゆっくりとずぼんに服をぬいでいく。


「1人で使うのって本当贅沢だな~って思ってたんだけど。」


哉夜と入りたかったなあ、と思いながら引き戸を開ける。
あけたとたんにゆげが中に入ってくる。
周りは岩で囲まれ、夜景が美しく輝いていた。
ゆっくりと足を湯船にいれていく。


「ふう・・・」


この屋敷の配置はだいだい分かったけど、

やっぱり同じ部屋ばかりで、混乱する。
哉夜やお兄さんがたはそんなの関係ないんだよなあ・・。

月をみあげると悲しき雲に隠れていた。
それをじっと見つめていた・・・。
俺は後悔してない。
哉夜のことが本気で好きになったこと・・・。
この家のすじならば、哉夜がしたいなら、俺はそれでいいと思う。
だけど・・・男の場合どうすればいいんだろう?
と、そう思いながら下半身を見つめ、想像する。
・・・・・・・・
なんか、考えたくないな。
その時、その時がくれば考えればいい・・・
再び顔を上に見上げ、月をみる。
すると、右にある大きな岩だろうか?
湯船の中央にある大きな岩の近くに俺ではない人影が見えた。
誰・・・だ?
俺以外に誰か入ってたのか?
でもかごには何もなかったし・・・・
俺はそっと体を動かし、岩から覗き込むと
そこには


「あ、やーくん。」


・・・・・


「か・・哉夜!?」


な、なんでおまっ、お前が!
俺は動揺で隠せなかった。
一緒に入ってる大好きな彼が目の前にいる。


「はいろって言っただろ~?」


たしかにそうなのだが・・・・・・・
俺は哉夜をじっと見つめる。
可愛い金髪美少年顔に似合わず体は筋肉質。
俺よりも鍛えてるくらいの体だった。
そのまま目線は腰、下半身へ・・・・・
え?・・・・タオル巻いて・・・・


「やーくん~?」


「あっ!いや~・・・」


哉夜の声に気づき俺はすぐさま顔をあげ、哉夜の顔を見る。
こいつ、腰にタオル巻いてない・・・
じかに見てしまった。哉夜の大事な所。
それを見たとたんに俺はつばを飲んでいた・・・。


「来るとは思わなくて・・・すげぇ焦った。」


「ドッキリ作戦、大成功~!」


哉夜はそう嬉しそうにバンザーイをする。


「今日寝れば・・・やーくんは俺のモノ、俺のモノ~」


そう言いながら体を左右に動かす。
俺のモノ・・・って
明日になったら哉夜が襲ってくるのは確実ってコトか・・・・


「哉夜・・・。」


よく、耐えたよな、この1週間・・・。
俺が耐え切れないトコだった。
自分から触りまくったのに、哉夜は我慢したんだよな。


「俺さ・・・・。」


「ん?」


ニコリと笑顔で返す哉夜の姿、無防備な裸に、

湯船に浸かってる熱が伝わっていた。
それに性欲が増していたのだろうか?
俺のほうが限界になっていたのだろうか・・・?
俺は哉夜を抱きしめていた。


「どうしたのさ?」


「哉夜が我慢しても、俺が我慢できない・・。」


「え?」


あんなに拒んでいた気持ちが哉夜にぞっこんになってる。


「ちょっと、こうしてていいか?」


俺は哉夜を抱きしめながら耳元にそうささやく。


「あ・・うん。」


哉夜は拒まなかった。
俺はギュッと強く抱きしめ、上半身がくっいたような感じになった。
少しだけ、性欲が逃げた感じがした。
哉夜に触れてるだけでこんなに幸せなんだって実感する。


「哉夜・・・。ありがと、な。」


そう言って哉夜から放れる時ふと哉夜の下半身を見ると、

大変なコトになっていた。
・・・・


「哉夜・・・。分かったよ、約束もう、いい。」


「え?あ・・いや、あの・・やーくん、これは・・・っ!」


哉夜は恥ずかしくなったのか背を向けてしまった。
今まで我慢したご褒美かな・・と思えばいいことだ。


「だから、約束、もういいって言ってるだろ?」


そんなの見ちゃったら、俺も・・・


「やーくぅん・・。」


哉夜はちらりと俺の方を向く。
悲しく、さびしい顔だった。


「しよ、哉夜。」


「・・・やーくん。」


「俺、先にあがってるから、俺の部屋に来いよな?」


「わ、分かった!」


俺はそう言うと、湯船からあがった。

・・・・
あんなこといっちゃったけど・・・いいよな?
哉夜としても、始めてを哉夜にあげても・・・・
そう思いながら着替えてると俺まで下半身が・・・・


「うっ。」


まさか・・・なるとは思わなかったけど、ならねーと出来ないよな?
ドキドキする胸の音、時計の音だけが部屋に聞こえる。
緊張する・・・。
哉夜・・いつになったら・・・・
出入り口の方面だけじっと見つめていると引き戸が開いた。
俺の部屋に入ってきたのは哉夜だった。
風呂からあがったばっかりでまだ髪が乾いてない姿にときめいた。


「やー・・いや、今はその・・夜那って呼ぶ。」


「哉夜・・・。」


名前で呼ぶなんて、初めて会ったとき、自己紹介した時以来だな・・・
名前で呼ばれるたびにドキドキする。
俺・・・も哉夜って呼ぶのやめようかな・・・
初恋も初キスも初Hもずっと変わらぬ『かなちゃん』だから・・・