畳部屋に布団を引かれ、

俺はその布団で眠ろうとしてるのだが、

俺は眠ることが出来なかった。
今日はびっくりすることがありすぎた・・・・。


「哉夜が男だなんて・・・。」


今でも信じられない。


「哉夜・・。」


木の温もりを感じながら天井を見つめていた。
あの頃は本当に俺の青春だった・・・・。


「もう、あの頃には戻れないんだよな。」


じっと天井を見つめているうちに俺は夢の中へ入ってしまった。
俺の眠気が限界になっていたのだろう。

早朝。
腕が重く感じる・・・・・

まるで、だれかが俺の上に乗ってるような・・・。
俺は少しづつ、怖がりながらも重いまぶたを開けてみると、

俺の右隣には哉夜がいた。


「・・・・・なにしてんだ、お前?」


なぜ、一緒の布団の中に哉夜が居ることに

状況が乗り込めていない。


「おはよーやーくん。」


そう言いながら、哉夜は顔を近づける。
俺はすぐさま両手でふさげる。


「おはよーじゃねぇだろ・・・・・・。なにしてんだって言ってんの。」


「起こしに来たんだけど駄目だった?」


・・・起こしにねぇ?


「それで、目覚めのキスか?」


「うん」


笑顔でそう答える哉夜。
それもそうだけど、なんで


「なんで、一緒の布団入って来てんのって言いたいんですけども!?」


「起こしに来たんだけど。」


「それはさっき聞いたが?」


「やーくんの寝顔が可愛くて、一緒に眠たくなったんだよなあ。」


・・・・さいですか、つっこむ気もしねぇ・・・
俺は体を起こした。
哉夜の行動のたびにため息が出る。
昨日のコトは夢じゃないんだってことも・・・・・
ふと哉夜を見ると、俺の手をにぎりながら寝てる哉夜がいた。
その姿は天使のようにすこやかで可愛かった。


「哉夜・・・。」


俺を起こしに来たんじゃないのかよ・・・
こんな天使な姿を起こすわけにはいかない。
そう思って、俺はゆっくり哉夜の手を離そうとするが力強く離れなかった。
無理やり放そうと思って引っ張ったら、

その反動で俺は哉夜を引っ張ってしまった。
そして、俺は畳に頭をぶつけ、哉夜は俺の体の上に乗っかってしまった。


「いたた・・・っ、哉夜・・・平気か?」


哉夜に言葉をかけるが、哉夜は起きることなく寝ていた。


「・・・・哉夜?」


もしかして疲れてるのか?
あんなに夜元気だったのに、俺と一緒で眠たかったのか?


「しょうがないヤツ・・・」


少し、このままにしといてやる・・・か・・・
俺はぎゅっと哉夜の背中に両手を回し抱きしめる。


「やーくん・・・」


「哉夜・・。」


夢にまで俺が出てくるのか・・・


「くるしい・・・・・・。」


・・・!!


その言葉にとっさに両手を放し、すぐさま離れた。


「お前、起きたのか・・・?」


「あたり前ジャン!ふて寝だよ、ふて寝!」


・・・・・・・


「はあー・・」


俺は重苦しいため息をした。
俺の1つ、1つの仕草さえが哉夜にとってどんなに嬉しいか・・・・
そんな俺の気持ちを哉夜は確かめようとしてる、

俺はそれを実感した


「哉夜、朝御飯食べに行こうか?」


「うん!」


哉夜はそう笑顔で答えた。

朝食が並んでる場所は旅館のようななら並び方で

ズラリと並んでいた。
俺と哉夜以外の朝食も置いてあった。


「やーくん、ここ座って。」


哉夜に案内されて座ったところは、哉夜の左隣。
正面にズラリとならんだ他の朝食。
とまどうばかりの俺だった。
そこへこわもてのお兄さん方がいっぱい入って来た。


「ぼっちゃん、おはようございます。」


「おはよう。」


1人、1人、哉夜にぺこりと頭を下げ、

朝食が並んでる席へ座っていく。


「まさか・・・」


「ん?何?やーくん?」


「皆さんと食べるの?」


「そうだけど?」


マジかよ・・・・・・
昨日の夜は哉夜の部屋に晩食が運ばれたけど・・・・


「朝と夜は皆と食べるんだぞ?」


俺はこんな空気で食べられるはずないだろ・・・


「そ、そうなんだ・・・。」


哉夜は当たり前なのだろうけど、

俺にとっちゃあ心がきゅうくつだ。
美味しそうな和定食。
なのに喉が通らない・・・
こわもてのお兄さん方は無言で食べてく様子に

俺は耐えられなかったのだろう。


「やーくん、美味しくない?」


「いや・・その・・」


哉夜のその一言でみんながいっせいにこっちを向いた。
美味しいって言え、食え、残すな、そう目で訴えているようだった。


「う、うまいよ、哉夜。」


その一言言うだけで喉がカラカラになる。
俺はいそいでコップに注いである水を勢いよく飲み干していく。
すると、こわもてのお兄さんが一人立ち上がった。


「え?」


そして、俺のコップを持ち上げ、何処からともなくコップへ水を注ぐ。
・・・・・・・・・・俺は無言でそれを見ていた。


「あ・・・ありがとう。」


礼言わなきゃ殺される、そんな一身で彼にお礼を言った。
だが、彼はこう答え、自分の席へ戻っていった。


「お礼を言われるすじあいではありません。

しかし、ぼっちゃんの昔からの大親友である夜那様。

その言葉ありがたく受け取っていただきます。」


意外と優しく声をあげ、礼儀正しかった。
もしかして、哉夜の隣で食べてるコト自体、

この家では哉夜の次に偉いのか・・・な?


「美味しかったね、やーくん」


「そうだな。」


これが毎日続くんだよな・・・・?
胃が痛くならないか心配になって来たかも知れないな。
哉夜との生活、それに極道との生活。
この2つが俺の夏休みで過ごす心配事かも・・・・・