私が通っている心療内科
心の病気を抱えてくる人がくるのですから
当然みなさん暗い顔をしています
笑顔などありません
ですから
私が
「ぽぽさんどうぞ」
と呼ばれて
「はいっ!」
と元気に笑顔で診察室にむかうのをみて
びっくりされている人もいました
いや、
それは元気に診察へむかうために
自分にスイッチを入れるための動作なのです
暗い顔で入って行きたくないですから・・・
来院するので多いのが老人の方です
認知症を抱えている方がほとんどです
もはや私も
私のお友達もそうですが
親が元気だという人は少なくなってきてしまいました
病気の親ごさんという人も多いです
ある日
一人のおじいさんが
娘さんと奥さんとやってきました
だいぶ症状がすすんでいるのでしょう
それに始めての知らない場所
不安だったんでしょうね
叫び続けていました
それに対して
娘さんがはなった言葉は
「うるさい!!このじじい!!」
目をおおいたくなりました
毎日の介護は大変でしょう
ストレスもたまるでしょう
でも
実の親に
外でそんなことを言ってしまうなんて・・・
そんな娘さんにも聴いてほしかった曲です
何も出来なく生まれてきた自分を
ここまで大きく育ててくれたのは
自分の親です
ここでは
そんな自分に感謝しろとはいっていません
もうすぐ旅立つ自分を
笑顔で見送ってほしい
そう言っているのです
「無償の愛」
親から子への愛とは
まさにそれなんですね
あの親子にはその後会っていませんが
もし
あのおじいさんが旅立つ時
せめてその手を握ってあげてほしいな
そう
この歌を聴いて思いました
いつかくるその日のために
私も笑顔で旅立ちを祝福できるように
そうありたいと願います