日本に生まれてきたこと。
それはまるで宝くじに当たったようなもの。
諸問題はあるにせよ、日本にいれば、
飢え死にすることはない。
体が健康であり、働こうと思えば働き口もあるし、
贅沢しなければ生活もしていけます。
安全だし、清潔だし、治安もいいし
町を普通に歩いていても、
身の危険を感じることはありません。
コロナで海外渡航はお預けですが、
日本から一歩外へ出ると、
本当に、本当に、本当に!
日本の良さが身に染みてわかります(笑)。
それが実体験として理解できた
エピソードをシェアしますね。
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2018年の一人旅。
全米でも治安がグンに良いと言わる
シアトルへ。
目的は私が敬愛する
ブルース・リー師匠の墓参り。
そう、「アチョー」で知られる
かのブルース・リー。
飛行機をネットで予約し、
民泊のAIR B and Bで、
リー師匠の墓地に
ほど近い民家をブッキング。
アメリカの渡航は2度目でしたが、
個人旅行、しかも一人旅は初めて。
出発前に現地の治安情報を綿密に
調べて満を持して出発した、つもりでした。
ところがいざ、空港に降り立つと、
周りには金髪、ガタイのよいメンズがウロウロ。
もう、ビビるビビる(泣き笑)。
やっぱ、スケール違うな~~~。
民家なので、ホテルのように
リムジンバス1本のアクセスで
行けるところではない。
タクシーなら簡単なんだけど、
経費も嵩むし面白くないし、
そもそも私らしくない!
現地の人、現地の暮らしに触れ
日本で体験できない価値観や文化を
肌で感じることが
私にとっての旅の醍醐味。
宿泊先に向かう列車に乗るため駅へ。
鉄道の駅も日本とは仕様が異なる。
以外にも無人駅で
日本のようなバリゲートもなし。
スイカのような鉄道用のカードを購入し、
誰もいない駅構内のポールの画面に
タッチして出入りする。
その列車内でいきなりの洗礼が。
出入り自由なので、交通目的ではない人も
たまに乗り込むみたい。
向こうから乗客に話しかけながら
歩き回る男性が徐々に近づいてくる。
「ひょえ~~~」
ドキドキ……。
私にも話しかけてきた。
もちろん、気づかないふり
アメリカ上陸初日でしたので
英会話にも慣れておらず、
何をしゃべっているのか
よく聞き取れませんでした。
向かいに座っていた現地の若者男性は、
わざわざヘッドホン外して応対してたな(笑)。
そんなハプニングを経て、
最寄りの駅に無事到着。
もちろん、日本のようにアナウンスなど
ありませんよ。
「は~びっくりした。やっぱ違うなあ」
とぼんやり、ながーいエスカレーターを
上っていると……。
前方の下りエスカレーターから
いかつい黒人男性がデカい声で叫びながら
やってくる~~~(汗)。
またか~~~(涙)
すれ違いざま……
同じフレーズをリピートして
いたんでよくわかりました。
私の耳が正しければ、
You are so pretty! You are so pretty!
(君はなんてかわいいんだ!×2)
え?私のこと? (笑)
可愛い女性には国境はないのかしら~
プププ。
なんて、ちょっと怖かったけど浮かれつつ、
エスカレーターを上りきった時。
「ひょえ~~~」。
ここにも。
怪しそうな男性二人がうろうろ。
明らかに乗客ではない、とはいえ、
何か狙っている雰囲気でもなく
ただうろつている感じでした。
ここでも、目を合わせないようスルー。
さてそこから今度はバスに乗車します。
下調べしたバス停を探しましたが、
念のため、バス停で待っている地元の方に
行き先を告げて、聞いてみたんですね。
60代ぐらいの女性でしょうか。
自信満々にバス停の番号を告げてくれました。
ですが 私の資料を参照する限り、
明らかに方向が違う……。
うーん。
彼女の言うことが正しくなかった場合、
他人のせいにしたくなかったので、
自分が正しいと信じたバス停を見つけ乗車。
乗車中に資料を見直すと、やはり
自分の認識が正解でした。
まもなく停留所。
ドキドキしながらボタンを押して降りようとするも、
わーん、ドアが開かないよーん。
ボーッと立ちすくんでいると、車内の乗客の方達が
Push!
(押して!)と大合唱。
自動ドアじゃなかったのね!
慌てて観音扉をプッシュして降車~。
Thank you! お礼も忘れていませんでしたよ。
ようやっと到着。
宿泊先のホストの家は、木造の窓ガラスを
大きく取った自然の中にある、
とーっても素敵な佇まい。
動物好きなのか、ネコちゃん、ワンちゃん、
オウムにニワトリとにぎやかな出迎えに
ホッと癒されました。
私もこんなに住んでみたいなあ~。
車内で話しかけてくる人、
雄叫びをあげる人。
間違ってることを自信満々に
教える文化にも触れました。
日本なら100%ありえない。
なんて平和な国、日本。
日本に来る前、日本が大嫌いだった
海外の人が、来日してから大好きになる、
と聞いたことがあります。
でしょうね~~~(笑)。
お伝えしたかったのは、
日本の当たり前が世界の当たり前ではない、
ということ。
いかに素晴らしい国に
私達が住んでいることを
少しでも知ってもらいたいと
思ったのでした。
