当日の朝、大阪梅田駅から、阪急京都線の臨時列車が出ており、6時29分発の臨時列車に乗ると、座ることが出来ました。
目立つところに、小林一三生誕150周年のポスターが吊ってありました。
最初は空いていた車内も、停車駅に停まるたびに人が増えてきて、それもほとんどがランナー。高槻市に来るとほぼ満員になっていました。
スタートはAブロック。
レース運びは、賀茂川に出るまでは控えめに走り、市役所前の35㎞からダッシュするという見通しでした。
しかし、実際は、控え目に走っても35㎞地点では疲労していました。
広沢に池を過ぎ、仁和寺のお坊さんを拝み、今宮神社が見えると、船岡東通り。
もう上り坂は終わったか、とエイドのもっちり豆パンを口の中に放り込んだら、本当にもっちりしていてなかなか呑み込めず、走りながらも暫くハムスター状態に。(口になかに入れっぱなしで、少しずつ飲み込む)
府立植物園に入ると、お待ちかねの舞妓さんをしかと拝み、御囃子を聴きながら、後ろ髪をひかれながらも立ち止まることなく走って行くと、まるで百人一首の坊主めくりの、坊主をめくった後に姫をめくったような喜びがありました。「京都ぎらい」井上章一を思い出すのでした。(仁和寺のお坊さんを観た後、舞妓さんに会ったため。)
ここは都大路。他とは違う。
坂があっても奈良ほど山の中でもなく、やたらUターンが多い。
京都人は、お祭り慣れしており、沿道の子供の太鼓演奏も、プロ並みの上手さ。(プロかも)
おもてなし屋台も、エイドのお菓子も充実している。あっ、八つ橋食べ忘れた…!
古都でありながら、大学が多いためか、若者も多い。
賀茂川沿いを走っていると、
「歩こう!歩こう!私は元気。歩くの、大好き。どんどん行こう…♪」
という音楽が、スピーカーから流れてきた。ちょっと調子が狂った。
賀茂川河川敷に入りました。
ここから眺める比叡山が美しく、私は2017年にここの絵を描きました。
題は、 賀茂川から比叡山を望む です。
このように、見晴らしの良く、長閑な河川敷が終わると、市役所前の35㎞地点ではまだ足が残っていました。
ダッシュしたつもりですが、あんまりスピードは出ていなかったみたい。
これから京都大学の周りを駆けて行くぞ!
39㎞地点に来た時、有難いことに「KANの愛は勝つ」が流れていました。
奈良マラソンの時は、この音楽に乗って坂を駆けのぼりました。
よしよし、Uターンして、ちょうど40㎞ぐらいで踏ん張れるぞ!
Uターンして40㎞地点。
どんなに困難で、くじけそうでも~♪
と、聞こえましたが、スピーカーが小さかったのか、直ぐに音が遠くなりました。
続きは心の中で歌う。
Carry on.Carry out~♪
あの曲がり角を曲がったら、もうすぐ平安神宮の鳥居だ!
しかし、都大路は甘くはなかった。
あと2回曲がった。
そして目の前に朱色の鳥居。
行け!駆け抜けろ!
Finish!