皆でニューヨークに行くことになり、ディジーとジョーダンが身支度をしに2階へ行っている間、トムはウィスキーの用意をしに家に入り、ニックとギャツビーが暑い外で待っていました。
二人の会話。(小説ではニックが語り手である。)
「ミスターブキャナンの家では、私からは何も言えません、君old sport」とギャツビー。
‟She's got an indescreet 軽率なvoice,” I remarked.
‟It's full of ・・・” I hesitated.
‟Her voice is full of money,” Gatsby said suddenly.
それだ!僕はそれまで理解していなかった。
金に満ちている――すなわち、そこから沸き立ってはそこに落ちる尽きることない魅力、その涼しげな鈴めいた音色、シンバルのような歌声・・・白き純白の宮殿に住まう王女、黄金の娘Golden Girl・・・
ニックはギャツビーの言葉に初めてディジーの本質が分かったのでした。
ギャツビーはディジーの本質を見抜いていたのでした。