モンスター企業 | ruitek times

モンスター企業

通常ブランドというのはシーズン毎にテーマやコンセプトを決めた上で、ブランドのフィルターを通した配色、デザインやテキスタイルをプロダクトに落としこみそのブランドを表現したコレクションとして発表するのが一般的である。


ブランドのアイデンティティを確立させる為に、多くは売れないと分かった上でリリースされるプロダクトも少なくない。

それがブランドのカラーとなり、他ブランドとの差別化を図る重要なファクターとなるのだ。


そして自然と他所の土俵は汚さない暗黙のルールがあったような気がする。
ルールと言うか得意じゃないから手を出さなかっただけなのかもしれない。

しかし二極化が進んだ昨今、どのカテゴリーにもモンスターブランドが形成されその概念が覆されつつある。

モンスターブランドにはコレクションという概念は無く、全て作ってしまうからだ。

ある関係者と話していたが『Oh, they just make everything』(ヤツラは全部作っちまう)と嘆く程だ。


潤沢な資金を基に、売れそうな色、デザイン、パターン、ありとあらゆる物を他社より少し安く作る。

結果、節操のない電話帳より分厚いカタログができ、セールス担当も、どれを薦めていいかわからない状態だ。

かっこいい物を地道に作っていたブランドはトレンドの流れだけ作ると、あとは用無しとばかりに、セールスは後出しジャンケンのビックカンパニーに持って行かれるのが現状だ。

そして次々とブランドを買収し、魂の抜かれた看板だけが虚しくモンスターブランドの一部とは知られる事なく残るのだ。

Mass vs Coreは永遠の課題ではあるが、Coreを装ったMassが一番やっかいである。