あれから5ヶ月。早いものだ。唐突に他愛もない話を呟こうと思う。うつくしいひとを、私の拙いタロット占いで何度か占っている。根拠もなにもない。タロットカードが語るのを読むのみ。私は真実が別のところにあると思っている。

 8月に占った時、私は権力を持つ女と尽くさなければならない女というカードを引いた。仕事ありきで占ったが、ここへ来て、少し違う気がしてきた。何度か占っていたのだが、必ず年上の女性や想いを募らせているカードが出ていた。私はシンプルなその可能性を、何故だか避けていた。だが、ある日。なんとなくモヤッとして漠然とあった疑惑が、確信に変わったのである。
 だから、まず8月下旬…私がうつくしいひとについて、初めて占った結果(現在非公開)を仕事関係なしで読み直してみた。なるほど、この方がしっくりくるのである(私的に)。

 私の読んだ物語はこうである。出たカードは女教皇、審判、戦車、悪魔、隠者、女帝、塔だ。塔以外は全て逆位置。これを読んでいくと、うつくしいひとには秘密があった。それが他者に知られてしまう。かなりストレスが多く、他者に不信、疑心暗鬼な状態だ。原因はその秘密にあると思われる。秘密に関係している人物の特徴は、深く語らないことにしよう。その人物、組織では権力や地位など持ち合わせている。仕事の冷遇とも読めるのだが、それはうつくしいひとからの恋心への対応として、今回は解釈した。うつくしいひとが気にしていたのはゴシップだ。恐らくそれで、あんなにやつれてしまったのではないだろうか。そして、予想外の展開へと繋がっていく。予想外なので、コントロールしようとする人間たちも準備、計画不足である。結果、世間から見れば支離滅裂の対応となってしまったわけだ。
 そこに至るまでの状況をみると、プラトニックな恋だったようだ。でも、その想いも終わらせるつもりであったのではなかろうか。が、あの日、相手は不明だが口論など問題が起こり、精神・肉体的に疲弊していたうつくしいひとは、ふらついたか揉めあったかで頭部を負傷。意識を失ったはずだ。決して自ら絶った命ではない。カードは隠蔽と言っている…だから、組織はあの対応になってしまった。

 問題は誰に想いを寄せていたか。ゴシップになり得るようなタブーな相手だったというのは、カードを見てわかる。ただ、それだけが、あのような結末を迎える理由ではないと思う。本当は助けるつもりだったのが、なにかの手違いで手遅れになったかもしれないし、後のことを考え、どちらの名誉も守るために、そうする決断をしたのかもしれない。結果的にそうなってしまった可能性や理由はいくらでも考えられる。しかし、人の命より大切な建前や名誉なんてあるだろうか。躊躇する必要などないのは明確である。ひとつ言えることは、間違いだらけということだ。

 身も心も自由であれば、起こらない出来事だったろう。普通の生活を送る人間であれば問題なかったか…。与えられた権利のひとつとして、心の中だけは誰を想おうと自由なのだ。しかし、この自由な想いがなければ起きなかった出来事かもしれない。問題は誰に想いを寄せていたか。組織の心ない対応の理由のひとつは、そこにあると思う。それがキーワードだ。

 世間で言われている内容とは違うが、影響力もなにも持たない素人の占いである。真実はシンプルなきっかけから始まっているのではないか。私の占いも間違いだらけかもしれない。だからこれはいつもの独り言として書き綴る。