告白 | 生きるためのエッセンス

生きるためのエッセンス

これまでの長い人生で、様々な事を経験し、学び、得て来た沢山の知恵や気付きを、少しでも誰かのお役に立てればと、このブログを立ち上げました。
生きる上で何かのヒントになれれば幸いです。

新しく出会った彼は、どう考えても亡くなった彼の生き写しであり、やっぱり二人は同一人物としか感じられませんでした。

そして、亡くなった彼よりパワーアップしていて、ネガティブ気質だったのがポジティブになり、小さかった声が大きくなり、自信を持てずにこなしていた班長の仕事も、余裕を持って堂々とこなしていました。

それはまるで、以前の様々な弱点を克服して戻って来たかの様でした。


調べてみると、魂の生まれ変わりは、未来から過去へ遡る事もあるようです。

でも同時代に生まれ変わるなんて有り得るのだろうか?


何れにせよ、人は前世の記憶を残していません。

全てを忘れて生まれ変わって来るのです。


彼は既婚者で、私もまた既婚者です。

常識的に考えれば、彼と距離を縮めようとするのは、間違いだと分かっています。

それでも、どうしても彼と接点を持ち、亡くなった彼の事や、その彼にソックリであること、私たちは魂の片割れであろうと言うこと、そしてこの沢山の不思議な体験を分かち合いたい、共感して欲しいと願いました。


亡くなった彼とは、結局何も話が出来ないままでした。

あれだけ沢山のシンクロや引き寄せがあり、お互いにそれを認識していたにもかかわらず、結局それについて共感し合う事もなく、突然の別れがやって来ました。


そんな後悔をもう二度としたくない!

だから例え不徳だと言われても、例え頭がおかしいと言われても、私は彼にこれらの事を告白しようと決めていました。


そうは言っても、同じ職場に居る以上、下手な事をしたら仕事を辞めなければならなくなります。

私はずっと告白のタイミングを待ちました。

そして彼が転勤になった時を機会に、やっとこの積年の想いを打ち明ける事が出来ました。


でも、彼の反応は期待外れなものでした。

「よく分からない...」とこの件については、一切踏み込んでは来ません。

もちろんそれは当然の反応だと理解しています。

彼には、ちゃんと家庭があり、守るべき家族が居るのだから、うかつに共感なんてしたら、困った事になる...

それにいきなりこんな話を信じろと言う方が、無理な事なのかも知れません。


でも実を言えば、私自身も既婚者で、高校時代からずっと一緒の夫とは円満に過ごしており、夫を悲しませる様な事はするつもりはなかったのです。


それでも...

どうしてもこの事は、伝えなければならない。また、せっかく出逢えたのだから、家族に迷惑を掛けない範囲で、時折会って時間を共有してもいいのではないか?

彼の方でも、私に対する態度は、他の同僚の女性たちとは明らかに違うものだったので、おそらく何かを感じていたことには間違いありません。


人にはこの世の縁の他に、魂の縁があると以前書きました。

そして魂の縁こそが、本当の繋がりだと私は知っています。

それでも彼にこれ以上説得を試みるのは、エゴでしかありません。

いつかその時が来れば、再び繋がる事があるかも知れないし、今世ではここまでなのかも知れない。

それはもう、私にはどうにも出来ない事なのです。


でも私は、もう焦ってはいません。

そして後悔もありません。

私は、自分に出来るだけをやったので、スッキリとしています。


そして今、彼とは年に一度、誕生日のお祝いメッセージを送るだけの関係です。