荻原規子 1999年 中央公論新社

 失恋し泣き疲れて眠ったヒロミが目を覚ますとそこはチグリス河の河口だった。世界中の不思議を発見する冒険家になることが夢だというハールーンと共に、ヒロミは魔法族となって旅に出る。体は軽く空は飛べるし、透明になることもできた。銀貨を出せるようになり船を買って海へ出ることもできた。

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 誰もが王国を持っているし、誰もが王国そのものである。決断を下し目の前の困難(扉)を乗り越えるのは自分自身(鍵)だ。