5日目はシエナからフィレンツェを経由してミラノへ移動するため早朝に宿を出る。
列車の窓から秋分の日の朝日を拝みました。
フィレンツェ滞在は約3時間。
色々重なりこの日だけは頼れる人がいなく、ミスの許されないスケジュール。
そこに突然一人のエンジェルが現れます。
実は彼女、フィレンツェ在住の留学生。
昨日のイベントに友達から誘われて参加していて、ガイドを買って出てくれたんです。
彼女のお陰で荷物も預けることができ、
フィレンツェの街もスムーズに回れて、
大聖堂の鐘の音を聴き、
二年ぶりにミケランジェロ広場を訪れました。
当時はたどり着けなかった中央市場も行くことができ大満足でミラノへ。
とまあここまでは、運が良かったねー
という様な話なんですが・・・
実はこの娘との出会った時、イベントで『奏日和』を歌っていて、とても良い顔で見ている娘がいるなあと思っていたんです。その後たまたま話すことになり、
大学生で一年間留学に来ていて、来年1月には戻って就活をするんです。。。そう話してくれたとき、天真爛漫で明るい彼女の顔が一瞬曇った気がして「ああこの娘は一般的な就活ではなく違う道があるのかな」なんて感じつつも話を続けます。
すると「明日以降はどうされるんですか?」と聞かれ、フィレンツェを経由してミラノに行くこと。そしてミラノコレクションのことを話すと、
なんと、
「私も行きたい!」
と言ってきた。
その瞬間…
なんだか先の未来が見えてしまって、、、
こういうときは何も言わずに加寿子さんにパス。
しばらくして合流すると、明日彼女がフィレンツェの観光ガイドをやってくれることになっている。
「ああやっぱりそうなったか」と思いつつ、最後はばくさんにパス。
結果、
なんと、
彼女もミラノコレクションに行けることになってしまいました。(実は話はそれにもおさまらないのですが)
しかも、、、
前日にも関わらず、
なんとミラノコレクション出場する勝友美さんと一緒に食事が出来ることに。
実はこの時まで、
今回一緒に食事が出来ることも、
また招待してくれた人がどんな人かも、
何も知らなかった。
以前ばくさんのフェイスブックで見た写真で、
強烈に印象に残っていたのがその人達でした。
四つ星レストランhttp://www.ristorantequattromori.it/mobile/home-en.html
で、
何時間だろうか、
たくさんの話をした。
心と心で話をしていたと思う。
8人で夢を語り、
明日のミラノコレクションの成功と、
それぞれの夢を祈った。
ふと、加寿子さんが立ち上がり、「糸」を歌い始める。
その歌声は、
一人一人の過去と未来を結び、
やがて僕らをぐるーっと360度包み込み、
どこか遠い世界へ連れて行ってくれたような、
そんな不思議で優しい気持ちになりました。
日本から1万キロ離れたこの場所で導かれ集った8人。
それぞれの運命の糸が織りなす布が、明日ミラノコレクション2018のギャラリーを歩きます。