先日、移植における免疫寛容の事を少し書きましたが、最近の京大移植外科のHPを
見るとABO血液型不適合生体肝移植成績となる図表が出ておりました。
臓器移植はまず血液型が合って成立ですが、いつもいつも血液型が一緒であるはずが
ありません。
例えば、違う血液型で、O→A、O→B、O→AB、A→AB、B→ABは適合ですが、
この逆はすべて不適合です。(A→B、B→Aも含む)
おそらく当時はどこの病院でも不適合手術は断られ、京大のみが実施しておりました。
その不適合手術成績だけいうと、1990年~2000円の11年間で11症例(12年生存率30%)
2001年~2005年の5年間で55症例(9年生存率で50%)、2006年~2010年の5年間で
症例数52症例で(4年間生存率70%)
しろくまは上記の赤文字の所に入り12年間無事生きております。ねらえギネス記録です。
当時(2001年当時)はあまり「ABO血液型不適合生体肝移」の症例がなく、
しろくまが術後、別の用事で行った兵庫医大では結構、驚かれたものでした。
当時、京大ではよその病院で見放された手術もしていた様ですが・・・・
京大の生体肝移植症例数は(小児・成人)2011年2月現在で1,500例だそうです。
私は705例目と聞いております。
医療は進歩