『SEKAI NO OWARI』

世界の終わり。
なぜこんなに暗いバンド名なんだろう?

そう想う人も少なくはないと想う。


だって、
『終わり』だよ?
しかも
『世界の』終わりだよ?


確かに不思議に想う。



でもこれにはしっかり理由があって。

その理由を聞いたら、
きっと、
希望が見えてくる。






SEKAI NO OWARIのボーカルで、
SEKAI NO OWARIを作り、
SEKAI NO OWARIという名前を作ったのは、
Fukaseこと深瀬慧さん。


いまは、
小さい子供からお年寄りまで幅広い年代に人気のバンドのボーカル、
だけど。


昔はちがかった。


深瀬さんは、いわゆる、『ヤンキー』で。

中学の頃から目立つ存在で。


そんな深瀬さんを襲ったのは、

8時間にも及ぶ、集団リンチ。



そこから不登校になった深瀬さん。


高校に進学するも、中退。


そして、アメリカに留学。


しかし、
アメリカでパニック障害にかかってしまい、帰国。


帰国後、医者を目指して猛勉強するも、
待っていたのは、絶望。



通っていた予備校への行き方がわからなくなり、
自分の家への帰り方がわからなくなり、

たどり着いたのは、

閉鎖病棟。



勉強したこともすべて忘れ去り、
目の前で家族は泣き崩れ、
閉鎖された空間に閉じ込められた。



『世界の終わりだ』



このとき、深瀬さんは、そう想ったそうだ。



でも、こんなに何もかも無くしてしまったけど、
いま自分にあるものはなんだろう?


深瀬さんが、世界が終わったような絶望の中で見つけたのは、



仲間と、音楽。



『世界が終わったこの瞬間から、何かを始めてみよう』

『いずれすべて終わってしまうけど、終わるのは哀しいから、終わりから始めてみよう』


そう想い、深瀬さんは、
『世界の終わり』というバンド名をつけたそうだ。







自分の世界が終わった瞬間に、
何かを始めようと想えるなんて、
深瀬さんは、本当に強い。


でもたしかに、
『終わり』と『始まり』って必ずセットでついてくる。


何かが始まれば、いつか終わるし。

何かが終われば、また始まるし。




『終わりから始めてみよう』

これは、どんな挫折にも負けない、魔法の言葉かもしれない。