OS阪急会館。 | THE RUINS OF KOBE.

OS阪急会館。

 昨日、阪急三宮駅にあった阪急OS会館の長い歴史に終止符が打たれ、閉鎖と相成りました。。

 近年乱立気味!?の大型映画館(シネコン?)を伴った大規模商業施設開設の煽りを受け、観客激減、と切迫していた様です。

 殊、以前'神戸の富士山'で紹介したJR三宮駅前、新聞会館跡'MINT神戸'内のシネコン開設が、幕を下ろすに決定打となった様です。

 昨日のニュース映像では、別れを惜しむ市民の方々で最後の賑わいを見せていた様です。

 かつて此処に存在した阪急三宮駅ビル。被災に因る瓦解に伴い、現在も'仮'の建物となっています。

 これは…一説には!?阪急と神戸市営地下鉄との相互乗り入れに備えている…との事です。

 このOS阪急会館が賑やかだった頃、殊'映画の日'はいつもコンコースが人で一杯になっていたのを覚えています。

 そんな頃、私は其処で'不思議'な経験をしました。

 折しも公開されていた'フィールドオブドリームス'。

 私は度々触れているように、昔から映画は殆ど観た事はありません。

 しかし、その時…

 天井近くに掲げられていた'フィールドオブドリームス'の看板。

 私は、それに惹き込まれるかの様に…

 否、惹き込まれて。

 気付けば、一人で館内に座っていました。

 '気付けば'といいつつ、その時の不思議な感覚を伴ってのコンコースから映画館内への行程は今もハッキリと覚えています。

 さながら作品中の1シーンの様でした。

 さすがに'声'こそ聞こえませんでしたが。

 何故だかわかりませんが、そのお蔭を以て、恐らく'一生'の宝となる、素晴らしく爽やかな感動を得る事ができました。

 未だその'時'を思い出すに、不思議な感覚に包まれます、しかし…

 …敢えて言ってしまうなら、別にそれ以上の物はありません。

 私の不徳の致す所でしょうが、私のその後の人生に影響があった訳でもありません。

 もしかしたら、OS阪急会館が、そして阪急三宮駅が私に与えてくれたそれ以上の物に気付かず、無下にしてしまったのかもしれません。

 何れにせよ、その経験を含む、あの麗しき場所での数々の思い出を大切にしていきたい、と思います。

 固執してしまうのも私の拙さから、なのでしょうか、あのエキゾチックな、荘厳な雰囲気に満ちた神戸市民の誇りだったとさえ言い憚からない、今は無き'阪急三宮駅ビル'…への郷愁の想いは未だ止む事はありません。

 あのホームへのポータルから出入りする阪急電車の車両を高架下から仰ぎ見る度、その'旧く佳くも近未来的'でさえいあるその光景に、いつもワクワクさせられていました。

 その勢い余って…



 画像は、昨秋に阪急さんの粋な計らい!?により発売された、Nゲージサイズの阪急三宮駅ビルのストラクチャです。

 まあ、ハリボテなんですが、その一番美しい角度を見事に再現してくれています。

 先述のポータルから出でるは、同時発売された阪急旧型車両、920系の模型です。

 高架下の道にはかつての神戸市電の軌道も再現され、画像、高架直下の市電停車場には路面電車車両が顔を出しています。

 残念乍ら神戸市電の車両ではありませんが^^;

 この'ストラクチャ'は限定販売、という事で、阪急ファン侮るまじ、と勇んで超朝イチに西宮北口駅に突攻をかけるも…ヒッソリ…(-_-)

 思わずタタラを踏んでしまいましたが、楽勝ゲットできました。

 けっこうえぇネダンでしたが、それに余りある精巧な造りに満悦です。

 何より今となっては、貴重な写真の数々や、この'模型'を以てしか偲ぶ事はできない訳ですから…

 貴重な逸品、大切にしてゆきたいと思います。

 記事作成中ふと、半壊を食らった駅ビルの解体の光景、辛かったですが見ておかなければ、と目に焼き付けたニュース映像を思い出しました。

 いつしか、複製とてあの建物の復活と共に、昨今急速に失われつつある人々の情緒を取り戻せはしないのか、と到底ムリな願いが心の中を過りました。

 今記事をココ迄、とさせて頂きます。
(了)