昨日は、事務所の福利厚生企画で、劇団四季の「ミュージカル李香蘭 」を観てきました。
以下、若干ネタバレしていますので、それが気になる方はご注意ください。









************************************









劇団四季のチケット斡旋は、たまに協同組合でやっているのですが、割り引きなるとはいっても、ほんのわずかだし、なかなか観たいものを扱ってくれなかったこともあって、今まで利用したことがありませんでした。
が、今回、李香蘭のチラシを眺めていた先生が、

「ボクはこれ、一度観てみたいと思ってたんだよなぁ~」

と呟いたので、すぐさま

「私も観たいと思ってました!!!」

と賛同して、その場で予定を決めて申し込んだわけです。
私はわりと舞台が好きで観る方だけど、先生が、こういうのに興味あるとは知らなかった。
サコミズさんの舞台は、何度か一緒に拝見しましたけどもね~。

で、チケット申し込みの確認の電話がかかってきた時に、それは先生が直接取っちゃったのだけど、どうやら、同じ日に修学旅行生が入りますけど大丈夫ですか?と聞かれたらしい。
私なら迷わず、他に学生の入らない日はありますか?って聞いて変えるけど、なーんも考えとらん先生は、

「ハイハイ、いいですよー」

と、あっさり受けちゃったようだ……なぜ断らん!
そういうわけで、子どもと一緒に観るのかよ~、やだなぁ……と不安も抱えつつ、劇場に向かいました。

浜松町の四季劇場は、私、初めてでした。
っていうか、何気に劇団四季って、「マンマ・ミーア!」しか観たことないのです。
それなのに、同じ演目2回(笑
だって、大好きなんだもん。
あれは汐留の「海」だったんですよね~、こまーずと観に行った懐かしの思い出。
ちなみに、2回目は大阪で観ました、、、四季ちゃんたちとね。
さらに言うと、1回目と2回目の間に、ブロードウェイでも観ました。
ホント、好きです。あの作品。

それはともかく。
で、やっぱりミュージカルっていうので、今回は李香蘭のお話でしたけれども、前に上戸彩ちゃんがやったドラマっぽい展開を想像してしまっていたのですが、違った。
全然、違った。
テーマ、主演は李香蘭ということだけど、あくまでも、その存在を物語のアクセントに置いてあるだけで、これはやっぱり、あの戦争の記録なんだと思いました。
記録を残しておきたかったんだろうな、と。
だから、非常に気軽に観に行ってしまったけれど、終わってから、ちょっと重い気持ちになりました。
でもこれがストレートプレイだったら、もっともっと重くなっていただろうから、ミュージカルで救われた気がします。

この演目は、物語全体の進行役が設定されていて、それが川島芳子でした。
が、この役の作られ方も、演じられた役者さん(濱田めぐみさん)も、とても素晴らしくて、かなり感動。
近代日本史を、すごーくわかりやすく勉強させてもらってる感じで、私は、実質的な主演はこの方だと思いました。
ミュージカル嫌いの人になら、なんでその内容を歌で?と言われてしまいそうな歌詞でも、きれいな旋律に、とても上手くのせられていたし、何より、濱田さんの歌唱力が素晴らしい!
歌がうまいのはもちろん、一語、一語がすごく聞き取りやすいのです。
あの役者さんは本当に素晴らしかったな~。
ま、当然、四季の中でも実力を認められている方なのですが、なんせ私、四季をあまり観ないので、ちょっと他の演目に出ているところも観てみたい気がしました。

で、劇中、日本が坂道を転げるように敗戦に向かっている中、出征していく兵士たちが、自分の親や、きょうだい、恋人、友人たちに最後のメッセージをひとりずつ読み上げていくシーンがあったのですよ。
これにはもう、大号泣。
泣くようなことがあるとは思ってなくて、すっかり油断してたので、ホント、大泣きしてしまいました。
その証拠にアナタ、今朝起きたらちょっと目が腫れてて、アイラインがうまく引けませんでしたよ。
周りにも泣いてる人はたくさんいて、これは涙なしに観るのは、絶対難しいはず。

あ、ちなみに、自分でもかなり泣いた方だと思うのだけど、パンダ目にはなりませんでした。
なかなか、いいかも。KATEのアイライナー(「目力修行中 」参照)。

それから、やはり四季はレベルが高いなと思ったのは、アンサンブルが素晴らしい。
商業演劇とはいうものの、聞いててドキドキする人もたくさんいますから、そういうのが一切ないというのは、やっぱり相当なレベルだと思います。
その中でも特に、軍の司令部6人組(5人組だったかも?)がちょくちょく出てくるのですが、この男声コーラスが素晴らしくて、出てくるのが楽しみになるくらい。
私は何に関しても男びいきですが、声についても、絶対的に女声より男声を好む傾向があるので(女性アーティストのCDって、ほとんど持ってません)、これは嬉しい感じでした。

素晴らしい歌声のひしめき合う中で、特に、このひとの声好き!と思ったのが、杉本役の芝清道さん。
顔が、今テレビでやってる「エイリアス」のジャック・ブリストウ(正確には、ヴィクター・ガーバーという役者さん。映画のタイタニックで、タイタニック号を設計した、暖炉の前でブランデー持って最期を迎えてた人)に似てる気がしたので、心の中で勝手に、ジャック、ジャックと呼んでましたが、ジャックの声、相当よかったです。
高さというか低さ?がすごく好みだし、やっぱり言葉が聞きやすいし、声量も豊か。
声の質って、本当に重要ですよね。

物語の展開としては、えっここで終わりなんだ?って感じなのですけれども、戦争の記憶、としての舞台ならば、十分納得できるものです。
エンターテイメントというよりは、何だろう、ホント、忘れてはならないものを形にしておいたって感じでしょうか。
もし、これから観に行く予定のある方は、そういうつもりでおられた方がいいかもしれません。


で。
懸念していた学生どもなんですけどね、まぁ思っていたほどひどくはなかったです。
暗くなって静かになると、やたら咳払いしたり、休憩時間にウロチョロしててウザいってのはありましたけれども、金返せ!ってほどではなかった。
しかし、私の敵はもっと近いところにいたのです。




そうです。
先生です。




最初の方にも書いたのですが、先生とは、サコミズさんの舞台はご一緒したことがありますけれども、あ、あとお客さんにお呼ばれで歌舞伎に行ったこともありますけれど、こういう舞台をご一緒するのは初めてでした。
だから油断していたというか、まぁなんといっても大人ですからね、微塵も心配していなかったのですが。

1幕目の途中。
隣から、なにやらポンポン叩くみたいな音がする。
なんじゃい(怒)と思いつつ見ると、先生が、入場時に配られたチラシのようなものを丸めて手に持ち、それを絶えず、叩いたり、左右持ち替えたり、丸めなおしたり、顔にくっつけたり……まー、落ち着きのないこと!!

考えてみたら、お昼ご飯を食べた後に喋っている時とかも、いっつも何かを手に持っていじってる(その結果、使わないヨーグルト用スプーンを袋から出して無駄にしたことがある)人なので、それと同様の無意識の行動なんだと思いますが、ホント、そういう無駄な動きって気になるんですよねー!!
よっぽど、

「ちょっと!!」

と言って、丸めたチラシを取り上げてやろうかと思いましたが、幸い、先生の反対側の隣が空席で、私以外に被害者がいなかったっぽいので、我慢しました。


そして幕間。
客席は、携帯電話の電波が切られているので使えないのですが、周波数が異なる携帯テレビは電波が入る。
で、気になる野球をチェックし始めた先生。
これはまぁ私も気になってたのでいいのですが、開演が近くなっても、一向にスイッチを切る気配がない。
イヤホンはしてるけど、途中で私が、投げてるの誰ですか?とか聞いた質問には答えてるから、「まもなく開演です」ってアナウンスも聞こえてるはず。
なのに、なぜに切らぬ?!

全然切らないので、一度、そろそろ始まりますよ、って言ってみたが、何と完全無視。
ついに、非常灯まで消えたので、「今度こそ本当に始まりますよ」と言ったが、不満げで、結局、ちょっと客電が落ち始めて、暗くなったところでようやく切りやがった。
周りが暗くなると、テレビの画面が光って目立つんですよ、それに暗くなってからイヤホン取って、巻いて、テレビをケースに入れて、バッグに入れるんじゃ、手元が見えづらくて大変でしょう?!と、そこまで私が先を読んで、いま消せ!とアドバイスしてあげたにもかかわらず、無視するとは!!!


さらに2幕目の途中。
ふたたび聞こえてきた正体不明の音。
先生は足を組んで座ってみていたのですが、その組んだ足のつま先が前の座席の下の方に当たり、靴と座席がこすれて、


「キュ、キュ、キュ、」


「キュ、キュ、キュ、」


「キュ、キュ、キュ、」


と、ごく小さい音ではあるのですが、鳴りっぱなし。
あーーーーーーーーーー、イライラするっ!!
なんで?なんで私限定で被害を与えてくるのだ?!?!?!

私、そんなに神経質ではないんですけど(いやどちらかというと無神経な方に近いか)、こういうとこの観劇マナーっつうか、そういうのは結構気になるんですよね……マナーというより、邪魔されたくないだけなんだけど。
そういうとこ、なんかどうも先生は子どもっぽいというか、やっぱり世間知らずなとこがあるような、ないような。
私だけが気になるならいいんですけど、他の人にね、被害が及ぶと申し訳なくてドキドキするので、やっぱり事務所の福利厚生は東京ドームだけにしといてもらおうと思いました(笑


ちなみに、帰りに浜松町の汐留ビルディングっていうところの蕎麦居酒屋みたいなとこで食事したんですが、意外にもお蕎麦が美味しくてびっくりしました。
おつまみも、美味しそうなものがいろいろあって、食べてみたかったけど、なんせ先生はお酒飲まないし(でも、いつも囲碁帰りには素材屋で梅サワーを飲んでるから!と自慢げに頼んでたけど、素材屋のより全然濃くて強かったらしい)、もう時間が遅いから胃にもたれるなぁとかいって、あんまし食べる気ないっぽかったので、とろろ蕎麦ひとつずつと、冷奴、さつま揚げだけを注文したんです。
したら、あろうことか、食べてる途中で先生、私に向かい、

「アンタ、足りないんじゃないの?」

だと(怒)。
何たる失言、年頃の娘に向かって、大食漢よばわりするか、普通っ?!

次回、久しぶりの先生失言集、お楽しみに。