吉岡 里帆のように魅力的なきれいな女性になる為に
吉岡 里帆(よしおか りほ、1993年1月15日[1] - )は、日本の女優。京都府京都市右京区出身[3][4]。本名同じ。エー・チーム所属
京都市右京区太秦に生まれ、映像会社を経営するカメラマンの父や母・祖母の影響を受けて、幼少時より映画や演劇、歌舞伎、能、日本舞踊、落語などさまざまな芸術文化に親しみながら育つ[4][5][6][7]。中学時代は吹奏楽部に所属、進学校の京都府立嵯峨野高等学校へ進学後は一時軽音楽部やソフトボール部のマネージャーを務めるものの肌に合わず、勉強とアルバイトに打ち込む日々を過ごす[8][9]。
太秦撮影所の近くに住んでいたという吉岡は高校3年時、アルバイト先で人手が足りないからと頼まれたことをきっかけに滝田洋二郎監督の映画『天地明察』にエキストラとして出演し、その撮影が行われた撮影所における映画作りの現場に刺激を受け、「この一瞬のシーンにこんなに時間かけるんだ!」と感動した[10]。さらに、そこで知り合った同志社大学の演劇部に所属する友人に誘われて小劇場の舞台『銀ちゃんが逝く』『蒲田行進曲』(つかこうへい作)を見てさらに刺激を受け[11][12][13][14]、すぐに「仲間にしてください!」と直談判するも門前払いされる[15]。独学で芝居の勉強を始めると、高校3年から俳優養成所に通い始め、学生制作の自主映画にも参加する[4][16]。
書道家を目指して京都橘大学文学部日本語日本文学科書道コースに進学[注 1][18]するも芝居への思いを断つことができず[11][17]、つかこうへい、三島由紀夫、唐十郎らの古典的な作品を上演する劇団の学生演劇のエネルギーに刺激を受けて[4][16]、自らも18歳の時に同志社大学の友人の誘いで小劇場の舞台に立って唐十郎の『吸血姫』で主人公を演じたのを契機に学生演劇の世界にのめり込む[6][19]。また、学生主体の自主映画の撮影にも参加し[4][5]、学生制作のインディーズドラマ『ショート・ショウ』第1話「サティスファクション」(KBS京都)でテレビドラマに初出演[20]。テレビも映画も東京制作が主体であることから「やっぱり東京いかないとだめかな」と悩んでいたことと、映画『天地明察』でエキストラとして出演していた際に滝田洋二郎監督から「東京来たらいいのに!」と勧められていたこと[10]が重なり東京の養成所へ通い始め[21]、京都の大学で演劇をしながら東京の養成所でレッスンを受けるという、京都と東京を往復する生活を送る[22]。京都から東京に通う費用は居酒屋やカフェ、歯科助手など多い時で4つのアルバイトを掛け持ちして捻出した。大学が終わった後に作品作りをしてアルバイトへ行き、夜行バスで上京して漫画喫茶でシャワーを浴びオーディションを受けるなどして再び夜行バスで京都に戻る日々を5年ほど続ける[14][23][24]。大学は転学後に卒業している[25]。
養成所で何千人もの生徒の中でレッスンを受けるだけでは「埋もれてしまって抜け出せない」と気づき、事務所入り目指して養成所から系列の芸能事務所エー・チームのマネージャーを紹介してもらう。さらに「ここの看板女優になるから、お願いだから私を今すぐここの事務所に入れて下さい」「めちゃくちゃ働くから、仕事をください」と社長に直談判して2012年末に同事務所に所属[5][21]、2013年より女優として活動を開始する[26]。同年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロインオーディションをはじめ[27]、2015年公開の劇場アニメ『バケモノの子』など数々のテレビドラマ・映画のオーディションに挑戦するものの、最終審査まで進んで落選することが続く[28][29]。2014年7月発売の『週刊プレイボーイ』にてグラビアに進出[30]。同月23日に公式ブログを開設[31]。同年10月公開のチャットモンチー「いたちごっこ」のミュージックビデオに出演して注目を集め、翌2015年2月公開の『マンゴーと赤い車椅子』で映画デビュー。『踊る大捜査線』シリーズで知られる本広克行監督に抜擢され、同年3月公開の青春映画『幕が上がる』に出演。同年5月公開の映画『明烏』ではオーディションを経てヒロインに抜擢され[32][33]、福田雄一監督のもとドタバタ喜劇のはっちゃけたコメディエンヌを体当たりで全力で演じた[34][35][36]。
京都在住で[11]小劇場の舞台に客演するなど京都を中心に活動を続けていたが、2015年6月より上京[37]。NHKドラマ10『美女と男子』の後半にレギュラー出演して朝ドラスタッフの目に留まり、同年後期の連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインオーディションでは最終選考で落選したものの「あの子に何か役をやらせたい」と制作側から声をかけられる。波瑠演じるヒロイン・あさの娘の親友役で2016年2月の第18週よりレギュラー出演[16][26][38]。のちにヒロイン・あさの信奉者となる丸メガネがトレードマークの「のぶちゃん」こと田村宜役をひたむきに、時にコミカルに演じて一躍注目を集める[5]。
朝ドラ放送終了後の2016年4月には『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)に出演して[6]民放連続ドラマに初レギュラー出演を果たし、続けて『死幣-DEATH CASH-』(TBS系)、『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)まで4期連続でレギュラー出演[39]。また、5月に「美少女タレントの登竜門」として知られる結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)の9代目CMガールに抜擢されたのを皮切りに[40][41]6社のCMに起用され、バラエティ番組への出演も増えるなど、着実に知名度を伸ばす[42][43]。同年11月には知名度がそれほど無かった2014年に撮影しお蔵入りとなっていた初主演映画『ハッピーウエディング』が劇場公開[44][45]。12月には福田雄一演出の舞台『ナイスガイ in ニューヨーク』で初めて商業演劇作品に出演して大きな劇場の舞台に立ち、目標としていた東京の劇場の舞台にも初めて立つ[12][46]。
2017年には、1月期『カルテット』(TBS系)における演技が話題を呼びコンフィデンスアワード・ドラマ賞、ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞するなどの高い評価を受け、役者として知名度が急上昇し、続けて純粋なヒロイン役を演じた7月期の『ごめん、愛してる』(TBS系)などで演技の幅の広さを印象づける。その後、UR都市機構、ZOZOTOWN、日本コカ・コーラ「綾鷹 にごりほのか」、日清食品「どん兵衛」、資生堂「エリクシール ルフレ」など大手企業のCMに次々出演が決定し、ORICON NEWS発表の「2017 ブレイク女優ランキング」において第1位に選出[47]、翌2018年の「エランドール賞新人賞」を受賞する[48][49][50]。 年末には「VOGUE JAPAN Women of the Year 2017」「Yahoo!検索大賞2017 女優部門賞」「コンフィデンスアワード・ドラマ賞 年間大賞 新人賞(『カルテット』)」を受賞し[51][52][53]、『第68回NHK紅白歌合戦』でゲスト審査員を務める[54]。
2018年に入り2月には京都市山科区よりゆかりのある人物に送られる「やましな栄誉賞」を贈られた[55][56]。1月期の『きみが心に棲みついた』(TBS系)で連続ドラマ初主演[57]、2月放送の『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系)で念願だった時代劇に初挑戦[58]。7月には、芸能活動5周年・25歳となる区切りの年にファースト写真集『so long』を発表する[59][60]。2018年9月16日に開催された「Rakuten GirlsAward 2018 AUTUMN/WINTER」では、シークレットゲストとしてトップバッターを務める[61]。ヒロインを務めた10月公開の映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』では劇中で歌とギターに初挑戦し[62]、主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」を熱唱[63]。12月5日放送の『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に映画の役名・ふうかとして主演の阿部サダヲとともに出演、テレビ初歌唱して反響を呼ぶ[64][65]。
2019年には『パラレルワールド・ラブストーリー』でヒロイン役を演じ[66]、主演を務めた『見えない目撃者』で視力を失くした元警官という難役を演じて[67]、両作での演技により第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞[68]。
- ショート・ショウ 第1話「サティスファクション」(2014年4月11日、KBS京都) - 吉岡美保 役[20][131]
- 警視庁捜査一課9係 season10 第5話「嘘つき女殺人」(2015年5月27日、テレビ朝日) - 丸岡若菜 役
- ドラマ10 美女と男子 第10話 - 最終話(2015年6月16日 - 8月25日、NHK) - 朝倉かれん 役[132]
- 連続ドラマW
- 煙霞 〜Gold Rush〜 第1話 - 第3話(2015年7月18日 - 8月1日、WOWOW) - 妙 役
- 華麗なる一族(2021年4月18日 - 7月11日、WOWOW) - 安田万樹子 役
- 落日(2023年9月〈予定〉 - 、WOWOW) - 甲斐真尋 役[133]
- なんでやねん受験生(2015年8月30日、フジテレビTWO) - 滝沢朱音 役[134]
- よろず屋ジョニー 第2話(2015年11月27日、フジテレビTWO) - ミルキー 役
- 連続テレビ小説 あさが来た 第108話 - 最終話(2016年2月6日 - 4月2日、NHK) - 田村宜 役[135]
- ゆとりですがなにか(2016年4月17日 - 6月19日、日本テレビ) - 佐倉悦子 役[136]
- ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編(2017年7月2日・9日、日本テレビ) - 佐倉悦子 役
- モンタージュ 三億円事件奇譚(2016年6月25日 - 26日、フジテレビ) - 土門明葉 役
- 死幣-DEATH CASH-(2016年7月 - 9月、TBS) - 萩森一恵 役[137]
- メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断(2016年10月11日 - 12月13日、関西テレビ) - 田丸綾香 役[138]
- カルテット(2017年1月17日 - 3月21日、TBS) - 来杉有朱 役[139]
- 山口発地域ドラマ 朗読屋(2017年1月18日、NHK BSプレミアム) - 沢田ひとみ 役[140][141]
- おはなしのくに「ももたろう」(2017年1月23日、NHK Eテレ)[142]
- ごめん、愛してる(2017年7月9日 - 9月17日、TBS) - 三田凛華 役[143]
- 世にも奇妙な物語'17秋の特別編 「寺島」(2017年10月14日、フジテレビ) - 寺島ひな 役[144]
- きみが心に棲みついた(2018年1月16日 - 3月20日、TBS) - 主演・小川今日子 役[57]
- 眠狂四郎 The Final(2018年2月17日、フジテレビ) - 操 役[58][145]
- 健康で文化的な最低限度の生活(2018年7月17日 - 9月18日、関西テレビ) - 主演・義経えみる 役[146]
- 大悟道 〜これが千鳥の生芝居〜(2019年8月10日、NHK総合)
- 京都人の密かな愉しみ Blue 修業中(NHK BSプレミアム) - 宮坂釉子 役
- 京都人の密かな愉しみ Blue 修行中 祇園さんの来はる夏(2019年8月17日)[147]
- 京都人の密かな愉しみ Blue 修業中 燃える秋(2021年1月30日)
- 京都人の密かな愉しみ Blue 修業中 門出の桜(2022年5月28日)
- 時効警察 復活スペシャル(2019年9月29日、テレビ朝日) - 彩雲真空 役
- あの家に暮らす四人の女(2019年9月30日、テレビ東京) - 上野多恵美 役[148][149]
- 時効警察はじめました(2019年10月11日 - 12月6日、テレビ朝日) - 彩雲真空 役[150]
- 40万キロかなたの恋(2020年7月24日 - 8月15日、テレビ東京) - Yuri 役
- レンアイ漫画家(2021年4月8日 - 6月17日、フジテレビ) - 久遠あいこ 役[151]
- しずかちゃんとパパ(2022年3月13日 - 5月1日、NHK BSプレミアム) - 主演・野々村静 役(笑福亭鶴瓶とダブル主演)[152]
- WOWOWオリジナルドラマ 椅子 第1話「電球を替えたい」第2話「最高の日々」(2022年5月27日・6月3日〈予定〉 、WOWOW)- 主演・菜奈 役(第1話)良美&佳美 役(第2話)[153][154]
- 監察の一条さん(2022年6月29日、テレビ朝日) - 結城まりあ 役[155]
- ノンレムの窓 2023・新春 第1話「匿う男」(2023年1月7日、日本テレビ) - 真央 役[156]
- 神の手(2023年5月15日、テレビ東京) - 主演・木部美智子 役[157]
- にんげんこわい2 第2話・第3話「品川心中(上・下)」(2023年8月18日・25日〈予定〉、WOWOW) - 主演・お染 役[158]