素敵な邦題が気になり、
DVDで「ラストチャンスをあなたに」を観ました。
かなりネタバレ気味です。
ニューヨークでダフ屋をやっているゲリーは、
楽天的な性格でダフ屋仲間のリーダー的存在。
電気屋の販売員リンダと以前恋人関係にあったのですが、
リンダは不安定なゲリーの生き方に不満を募らせています。
ゲリーの熱愛モーションも空回りばかりで、
結局今は友達以上恋人未満みたいな関係です。
リンダには料理人になる夢があり、
仕事をしながら料理の勉強をしていますが、
その夢が叶いつつある今、
ゲリーとキッパリ別れてパリで料理を学ぶ決心をします。
彼女をなんとかして引き留めたいゲリーは、
近々行われる大イベントのチケット捌きで大金を得ると、
リンダに宣言します。
ところがライバルダフ屋からの妨害などもあり、
最初のチケット確保の段階から
なかなかうまくいいきません。
でもゲリーは、とある決意を胸に秘め、
最後のチャンスをモノにするため
あの手この手でもがき、、、
というストーリーです。
ゲリーがとにかく楽天的で良い人でした。
リンダからガチなお別れを告げられた後、
とても落ち込んでいるゲリーに対し、町の色んな人たちが
あれやこれやと恋のアドバイスをするのですが、
如何にゲリーが町の老若男女から好かれているか
って事がわかります。
なんとなーくですが名作「素晴らしき哉人生」とダブりました。
リンダも、コロコロと変わる目の表情(?)が
どれも魅力的でとても素敵です。
なので最後までワクワクしながら観られました。
ラストは素敵な終わり方なのですが、
あれって別にゲリーの今回の行動(大イベントでの頑張り)の結果
という訳ではないのが少しモヤっとしました。
ご都合主義というか何というか。
まぁ、「その幸運に値するだけの信頼を得る」という行動を
普段からしていたという事でしょう。
どうでもいい事ひとつだけ気になったのは、
ゲリーとリンダ、いくらケチで嫌みなクライアントだったとしても、
折角作った素晴らしい料理をあんな風に
勢いに任せてグチャグチャにするのはどうかと。。。
そこはぐっと堪えて最後までベストをつくす方が、
料理人としてひとつ成長するってもんじゃないのかと、
説教臭い事思っちゃいました。