母と一緒に、とある方のお芝居を観にいきました。
お芝居に出る方の一人が、母と面識のある方なのです。
お芝居内容とは、直接関係は無いのですが、
その日に、 僕の心に
ぐっと突き刺さった事だけ日記で書かせていただきます。
お芝居に出るはずだった、役者さんの一人が、
練習の間、ずっと
病魔と闘っていたそうです。
稽古初日に、彼は来たという。
車椅子に座り、母親に見守られながら、
座っているのも辛いであろう身体で、
台本を読み始めたという。
最初の一行目から、読み間違え、
何度も、何度も、
何度も、何度も、
繰り返し、その一行を読んでいたのだという。
その日は、他のメンバーに、
「体調のいい時にいつでも来てくれ」
と言われ、両親とともにその場を離れたそうだ。
翌朝、メンバーの元に、訃報が届いたそうだ。
彼は、稽古初日は、身体を張って、
メンバー達に、最期の別れを伝えに来たのだ。
母の友人の方の言葉…
「役者は舞台で死ねたら本望だといわれるが、彼は稽古に参加し、たった一行ではあるが、台詞を声に出して読んだ。読むと言ったのだ。そして俳優としての自分に幕を引いた。
かっこよかったよ、○ちゃん!」
本当に、本当に、
かっこいい人だと思った。
僕も、俳優・・ではないけれど、
いつかステージの上に立つのが夢。
この方のように、
全身全霊の想いで、
ステージの上に立てる漢になりたい。
そう思いました。
この方の出演しているところを観た事は無いけれど、
その熱いエネルギーを感じるだけでもう、
僕は大ファンです。