TODAY'S
 
創造性のある選手(ファンタジスタ)を育てるには

 

先週からラグビーパークの練習が無事にスタートしました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

年末年始は、中学、高校、大学、リーグワンなど、ラグビーパークの在校生や卒業生の試合をたくさん観戦させてもらいました。

 

在校生や卒業生のプレーを観戦していると、多くの選手が体格に関わらず、様々なスキル、優れた判断力、そして柔軟な身のこなしを武器に創造性のあるプレーをしていました。

 

ラグビーパークでも、そういう選手に育って欲しいと思って指導していたので、微力ですが彼ら彼女らの成長に貢献できたのかな?と思うところもあり、嬉しい気持ちを少しだけお裾分けさせてもらいました。

 

普段、なかなかラグビーパークの細かい指導方針をお伝えできていないので、新年最初のレポートということで、「創造性のある選手(ファンタジスタ)を育てるには」というテーマで文章を書いてみました。うまく文章で表現できているか不安ですが、お時間がある時に読んでみてください。

 

 

 

  自由なゲームの中に創造性を作るポイントがある!

ストリートサッカーという言葉を聞いたことはあるでしょうか?言葉の通り、街角でやるサッカーですが、サッカー好きな子ども達が集まって路地裏などで自分達で自由に楽しむサッカーです。ブラジルのサッカー選手が、自由な発想、様々なスキル、優れた判断力を持って、創造性のあるサッカーができるのは、このストリートサッカーの時間によって作り出されていると言われています。ラグビーでもサッカーと同様に創造性は重要な要素であり、ラグビーパークとしても、創設以来、創造性のあるプレーヤーを育てたいと思って活動しています。

 

  創造性とは何か?

創造性とは何か?言葉で表現するのは非常に難しいですが、例えば、ゴール前でボールをもっている選手がいたとすると、この選手が次にどういうプレイをするかは、相手ディフェンスの状況、味方の位置、周りの状況によって、いろんな選択肢があります。そのまま自分でステップで勝負するのか?あるいはパスをするのか?キックをするのか? 創造性のある選手は、その選択肢が多く、判断が正しく、柔軟な身のこなしを武器に、人が思いつかないようなプレーを作り出せるようなイメージです。イタリアのサッカーで相手を翻弄するようなアイディアに溢れる選手をファンタジスタと言いますが、それにも近いような感じです。

 

 

  創造性のあるプレーヤーはどうやって育成するのか?

ラグビーやサッカーでゲーム中に起こる状況は無限にあるので、全ての状況でのプレーの正解をコーチが教えられるものではありません。ブラジルのサッカー選手がストリートサッカーで創造性が作り出されていると言われているように、ゲームの中で、自分で考え、自分で判断し、行動する、そのトライ&エラーの積み重ねによって身につけることができるのものだとラグビーパークでも考えています。

 

そういう意味でラグビーパークでは、ゲームで使う、パス、キック、ステップなどの武器や柔軟な身のこなしの指導をした上で、あとはストリートラグビーのような遊びの延長線のような感覚で安全にトライ&エラーができるノーコンタクトのゲームをできるだけ多く提供するようにしています。コーチがアドバイスをするときは「自分で考えて楽しんでいるところ邪魔してごめんね!ここを意識するともっとゲームが楽しめるよ!」というような感じです。

 

  小学生に自由を与えると大変!!でも必要な時間。

小学生については、自由を与えると、自分勝手なプレーになったり、あまり上手にプレーできない子を排除してしまったりしますが、そのようなことは、その都度、注意をしながら、時間をかけて、誰とでも楽しく、そして真剣にラグビーができる子どもたちに育てていると言った感じです。誰とでもという部分は、他者を尊重できる心の広い子を育てることにもつながっているとも思いますし、その心の広さは将来的にリーダーとなる人材に必要な要素だとも思っています。小学生や中学生は、初心者のプレーヤーが参加することもありますが、ラグビー界にとっても見ればラグビーに興味を持ってくれたことは嬉しいことですし、経験者の子ども達にとっても、ラグビーのレベルという意味での多様性を受け入れてプレーすることことも大事な経験です。もしかすると、色々なレベルや学年の選手とプレーできることは、チーム活動がないラグビーパークだからこそできる経験かも知れません。

 

 

  育成には時間がかかる。でも大丈夫!

レベルに関係なく、誰とでも楽しく、そして真剣にラグビーができる!このような気持ちでラグビーに取り組める選手の育成には時間がかかります。ただラグビーパークの中学生を見ているとみんな一様に、そのメンタルを身につけてくれています。どんな雰囲気かはラグビーパークの中学生クラスを見てもらえればと思いますが、良い意味でコーチの顔色を気にせず、誰とでも真剣にラグビーを楽しみます。こうなると、もうラグビーパークのコーチが彼ら彼女らの成長をサポートできる部分はかなり少なくなります。あとは高校生になるまで、パスやキックなどのテクニックに磨きをかけながら、トライ&エラーを積ませて、次のステージのコーチの方にバトンを渡すことになります。

 

なおコンタクトも大事な要素ですが、そこは現時点では優先順位的にラグビーパークでは時間をかけて取り組んではいません。また、詳しく説明したいと思いますが、週末のチーム活動はコンタクト練習やチームの戦術的な練習がメインになると思うので、ラグビーパークでは、週末の活動を補完する意味でノーコンタクトのタッチゲームなどにじっくり取り組む時間を作りたいと思っています。

 

まだ、他にも意識していることもあるのですが、今日はこのあたりにしておきます。上手にお伝えできたかわかりませんが、こんなことを大事にしながら平日のアカデミーの指導をしています。

 

今年も、それぞれにレベルに合わせて、みんながラグビーを楽しめるように指導をさせていただきます。色々と至らない点も多々あるかも思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

ラグビーパーク代表 川合レオ

 

***********************************

★2023年度アカデミー生徒募集中です♪】

無料体験へのお申し込みはこちらから

https://www.rugbypark.jp

***********************************

★ラグビーパークの書籍の紹介

「やってみようラグビー」著者:川合レオ

https://amzn.asia/d/cFmWy86

**********************************