第5回大人パークを開催しました。今回も多くの方のご参加を頂きましてありがとうございました。大きなテーマは「攻撃のコンタクト」を行いました。
今回は、初参加の方も多くこられました。コンタクトの練習は、明示的な方法でのレッスンが多くなってしまうので、、普段、ラグビーパークで大事にしている「ラグビーの原則」や、「暗示的な指導」についてもは、冒頭に説明をさせて頂きました。
本日、練習した内容を下記にまとめます!
■レスリングトレーニング(コンバットトレーニング)
コンタクト準備運動として行います。ラグビーの動作だけでなく、レスリングなどのトレーニングを導入し、様々な体の動作にチャレンジして頂きました。ラグビーは色々な体の使い方ができることが大事です。コンバットトレーニングではペアで肉体接触のあるゲームをフィットネスになるような形で行います。ラグビーでもコンタクトフィットネスが大事だと言いますが、それと同じようなことをレスリングのゲームのような種目を取り入れて行うトレーニングです。数年前から海外の多くのチームがレスリングトレーニングを導入しています。日本代表でも総合格闘家の高坂さんという方が指導しています。息が上がった中でも、様々な体の動きを駆使して戦い続ける!これもラグビープレーヤーに求められるフィットネスです。
■ボールキャリアの判断
コンタクト姿勢やプレー選択は相手のタックラーの姿勢によって変化させることが大事です。例えば相手のタックラーが低い姿勢であれば動きに制限があるのでステップで芯をずらすことが効果的です。もし、相手との間合いもなく、相手タックラーが高く構えているような状況でボールを受けた場合には、自分から相手の懐にタックルするように低い姿勢でヒットすることが大事になります。ゲーム中は、これらのことを無意識レベルで使い分けることが求められます。まずは、このような判断が必要となる練習を行ないました。
■ボールキャリアのヒットの姿勢
判断が出来きた上で芯をずらせない場合のコンタクト姿勢とダウンボールまでを指導しました。また、スピードの出やすい姿勢から、ヒットの少し前に低い姿勢になるようなダウンスピードと呼ばれる動作も組み込みながら指導しました。
■ボールキャリアのダウンボール
ダウンボールについてはシックスと言われる動作を理想形として、それ以外にもジャックナイフと言われる動作も指導しました。実戦ではジャックナイフの機会が多いです。ダンボールについては相手にタックルされた状況によって動作を変化させる必要があります。目指すべきゴールは、ルールで許される範囲の中で、できるだけ自チーム側にボールを丁寧に置くことです。その後は、ヒットの姿勢から、ダウンボールまでの一連の流れを行ないました。
■サポートプレーヤーのオーバーの姿勢。
姿勢についてはボールキャリアとほぼ同じす。低さの目安は、相手の肩よりも低い位置に強く低い姿勢でヒットし、そのまま背中を真っ直ぐにして、レッグドライブすることが大事です。
■サポートコース
コースについてはサポートプレーヤーが決められることではなく、ボールキャリアの状況によって変化します。ボールキャリアがゲインラインの後ろで捕まったような場合は、チェックコース(✔→このマーク)を意識してゲートから入る意識が大事です。また、その際に少しでも早くヒットできるような肩の方向も指導しました。ゲインラインを超えているときは、今度はYコースを意識することが大事です。ただ闇雲にオーバーに入っても、その際の姿勢や判断が間違っていては、体格的に不利な場合は良いサポートプレーができません。Yコースで言えば、斜め部分は加速して、下に降りる線のところは、少し減速してでも、判断し、そして正しい姿勢作り、その準備ができたら、ヒットする瞬間に、もう一度加速する。このような意識が大事になります。
■サポートプレーヤーの判断
今日は紹介だけにしましたが、ブレイクダウンのサポートプレーヤーは基本的にはゲートに一人ずつ参加します。なぜなら、ブレイクダウンは、相手チームの参加する人数や強さなどによって判断が必要だからです。サポートプレーヤーにも一人目の役割、それを踏まえての2人目の役割、3人目の役割と、それぞれに判断することが大事です。
次回は来年の1月に開催することに致しました。
日程、内容が決まりましたら、ご連絡させて頂きます。
今年の大人パークも大勢の方にお集まり頂き、誠にありがとうございました!
来年も皆さんが楽しくラグビーが学べるように、まずは、私自身がコーチとして日々、精進して行きたいと思っております。
改めまして、ご参加ありがとうございました。また、来年、お会いできることを楽しみにしております。
*本日のまとめはPDFファイルをラグビーパークのホームページにもアップします。
メインコーチ 川合
アシスタントコーチ ロイ