2012年4月18日(水) 17:30-19:00/YCAC(横浜)

前回の横浜クラスは、残念ながら雨の中でのレッスンでしたが、今日は、程よい気候の中、本当に気持ちの良い天候の中でのレッスンとなりました。

今回、私、川合は、日本ラグビー協会の新プロジェクトのコーチになることで、月に2日間、ラグビーパークを欠席することになるので、自分としても正直、このお話をお引き受けするか非常に悩んだのですが、複合的に考えて、子ども達にもプラスになるだろうと考え、お引き受けしました。

鷺沼クラス(藤沢クラス、横浜小学生クラスもですが・・)は、林コーチがメインコーチとして2年前から作り上げてきているクラスなので、私としては、パークとしての指導の質は、まったく変わらないと確信しておりますし、むしろ、私がコーチとして日本代表のスタッフの方の下で修業を積んで、その情報を林コーチと共有することで、パークの活動をより良いものにして行けると思っております。

欠席することとなるクラスのご父兄から温かいメールを頂き、感謝の気持ちで一杯です。
その分、林コーチと協力しながら、より充実したクラスになるように、努力したいと思っております。

火曜日のクラスも含め、月に2日間以外は、今まで同様、ラグビーパークのコーチとして現場に立つことには変わりはありませんので、今後ともよろしくお願い致します。


【小6/中学生/高校女子クラス】
今期のクラスは昨年よりも、一つ一つの練習を丁寧にやることを意識しています。
正直なところ、昨年は、動き続けるような練習メニューにしないと、待ち時間の時に、集中力が続かない生徒が多かったので、まずは、集中力を維持させる為に、できるだけ待ち時間を少なくするというアプローチをメインにしていました。

ただ、今期は小学6年生も意識が高いですし、中学生も落ちついてきていたので、多少、待ち時間があっても、一つ、一つのメニューを100%の動きと集中力で行うことをメインに指導をしようと思っていました。
前回の練習は、特に問題が無く、集中力が続いたのですが、今日は、中学生の生徒の中で、集中力が続かない生徒がおり、集中して練習している小学生にちょっかいを出していたので、その点については、厳しく注意をしました。

ラグビーパークは、ラグビーの上手い、下手に関係なく、真剣にラグビーをやりたい子ども達の為に作られた場所なので、コーチは、真剣にラグビーに取り組もうとしている生徒を守る義務があります。
真剣にラグビーをしていることを、邪魔するような行為をすることは、それが生徒であっても、ラグビーパークとしては断じて許しません。

一度、注意する時はありましたが、全体的には、集中して、良い練習ができているので、さらに、良い練習になるように、私も引き続き、最善の準備をして臨みたいと思います。

練習メニュー
1、対面グリット(フィンガーキャッチング講座)
2、ファンクショナルストレッチ
3、サイドラン&バックランドリル(4本)
4、スピンランパス
5、ダイアモンドパス
6、3対2ポジショニング&パス&サポートドリル
7、3対1ドリル
8、3対2ドリル
9、タッチフット(4対4・5対5)
10、キックゲーム

担当コーチ:川合レオ


【小学生クラス】
■今日のメニュー
①ラグビー・レスリング
②ストレッチ
③サンドイッチパス
④ナンバーコール3対2(2ndフェイズまで)、ナンバーコール2対1(3・4年生)
⑤4対4
⑥ストレッチ

レッスン中、何度も悔しそうな姿を見かけ、その後、ずっと落ち込んだ様子の生徒がいました。
レッスンが終わって、1対1でじっくりと話をしました。

「ずっと悔しそうだったね」
「・・・」
「何が悔しかったのかなあ?」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「○○くんたちと一緒にやれて本当に楽しいんだけど、、、
パスを呼んでもパスをくれなかったり、、、
まだ信用されてない。。。」

「そうだね。それは悔しいよね。コーチも新しいチームに入るたびにその経験をしてきたからよくわかるよ」
「じゃあ、どうしたら信用してもらえるようになるかな?」

「もっと声を出す?」
「うん、それも大事だね」
「コーチはね、君の選手としての能力は認めてるんだよ。
これからどんどん伸びていくのは間違いない。
それでね、一つだけ弱点があるとしたら、気持ちに波があることかな。
気持ちが入ってる時は素晴らしいプレーをするけど、時々、練習中に下級生とじゃれ合ってたり、うまくいかないと落ち込んで力を出せなくなったりするよね」

「うん」
「本当に信頼されるプレーヤーってのは、どんな時も仲間のために一生懸命なプレーヤーだと思うよ。
たとえば、今はアタックでなかなかチャンスが来なくても、ディフェンスでは頑張れるよね?
君が一番ディフェンスで頑張ってたら、きっとみんな君のことを信用しはじめるよ。
今、パスを投げてもらえなければ、次はもっと良い場所でパスを呼べばいいし、それでもだめならもっと良い場所で良いスピードで呼べばいい。
あきらめずにいつも一生懸命良いプレーを目指していたら、きっとみんな君のことを信頼しはじめるよ」

「うん」
「でも、うまくいかないからと言ってそのたびに落ち込んでたら、なかなか信用してもらえないよね?」
「うん」
「ゲームの中でも、それぞれの練習の中でも、いつも一生懸命なプレーを続けられるようになったら、きっと信用されるようになるよ」
「はい!」
「落ち込んだりしないでいつも力を出し続ける。君の場合はそれが大事だからね」
「はい!」

悔しさの理由を告白してくれた頃には涙でいっぱいだった瞳も、話が終わるころには希望の光でキラキラと輝いていました。
とても素直でラグビーが大好きな彼なら、きっと大丈夫。

そう思えたレッスン後の一コマでした(半分ぐらい省略してますが)。
(実際は「君」とは呼んでません)

担当コーチ:林拓司