2011年12月7日(水) 17:30-19:00/YCAC(横浜)

最近のパークは、かなりの冷え込みの中での練習が続いていますが、どのクラスも欠席者も少なく、いつも元気に練習しています。

最近、どのクラスにも体験生や新入生がいます。
今日の6年生・中学生クラスにも、前回体験に来た6年生のK君が新たに加わりました。

練習中も緊張しているK君に、優しく声を掛けたり、ミスに対して「ドンマイ!」と言ったあげたり、良いプレーでは盛り上げる声を掛けてあげたりと、生徒達の優しさを感じました。

先日、JRFUの協会内のアンケートで、あなたにとってのラグビーの魅力・価値とは?という質問を受け、生徒たちの事を思い出しながら、「自分と異なる他者を受け入れ、尊重する」と書きました。

もちろん、ラグビーだけの価値・魅力ではありませんが、今後もラグビーパークという、スクール、年齢、学校などが異なる集団という、特殊な活動の中で、ラグビーのスキル以外にも、多くのことを学んでくれればと思っています。


【小6/中学生/高校女子クラス】
今日から新入生のK君が加わりました。
みんな、以前であれば、練習中に他者の気持ちを考えることは出来なかったように思いますが、上にも書いたように、今日のみんなの態度に成長を感じました。

また、今日もファンクショナルストレッチを中3のラガール2人にリードしてもらいました。
責任感をもってリードしてくれる2人を見ていると彼女たちのリーダーとしての成長も感じます。

彼女たちの指導も残りあと3か月ぐらい。
高校の先生にお任せするまでに、ラグビーパークとしてもできることはしてあげたいと思います。

練習全体では注意することもありましたが、まだ、精神的にも発展途中の生徒達ですから、良い面は伸ばし、注意が必要なことは伝えて、彼女・彼等の将来を考えて指導して行こうと思います。

練習メニュー
1、パスキープゲーム(20秒クリアー)
2、ファンクショナルストレッチフルバージョン
3、ストレートランでのショルダーターン平行パス
                   スクリューパス
4、じゃんけん2対1
5、タッチフット(オーバーあり)

担当コーチ:川合レオ


【小学生クラス】
■今日の練習
①ラグビー・ドッジボール
②ストレッチ
③鳥かご
④3対2キックダッシュ
⑤仏式スペースタッチフット
⑥ストレッチ

■素敵な化学反応
今日は、藤沢クラスの4年生が2人、体験に来てくれました。
既に、横浜クラス、藤沢クラスと両方に通っている生徒たちもいますが、それ以外はあまり知らない者どうし、どんな化学反応が起きるかとても楽しみでした。

初めての他クラスへの参加に緊張度MAXの2人。
到着と同時に、藤沢クラスにも通うHくんとKくんが声を上げて歓迎してくれましたが、緊張のあまり珍しくもじもじしていましたね^^

でも、練習が始まると、自分たちの身に付いた基本プレーをしっかりと発揮しながら、初めて組む仲間と生み出した素晴らしいプレーにとても楽しそうでした。
とは言え、2人とも緊張で力を出し切れていない様子でしたので、次の機会にはもっともっと思いっきり力を出して、楽しんでくれればと思います。

在校生、体験生、どちらにとっても良い化学反応が起きたようでした^^

■殻を破る
子どもたちの社会の中では、良くも悪くも「我が強い」方が目立つし、プレーの積極性も生まれるように思います。
(もちろん、我の強さだけではチームスポーツはできないので、その先に学ぶべきこともたくさんあります)
一方で、せっかく高い能力を持っているのに、少々遠慮がちで、自分の力を活かしきれないタイプの子もいます。
先週のレッスン終了後、そんなタイプの一人に、「周りのみんなはとても上手だけど、君も負けないくらい上手なんだから、あとは、遠慮せずに積極的にボールに絡むことでもっと上達するし、スクールに戻ってもみんなをもっと引っ張ることができるようになるよ」という意味のアドバイスをしました。
それを覚えていたかどうかはわかりませんが、今日のレッスンでは、その子がそういう自分の殻を打ち破ろうと努力している様子が感じ取れて、感動しました。
いつもなら黙っているシーンで勇気を出して発言したり、いつもなら端っこで待っているシーンで自らボールを受けに近づいていったり、、、
その勇気が、彼を大きく成長させるものと確信しています。

■レッドカード
レッスン中、3年生の誰かが、4年生のあるグループのプレーをバカにしたということがありました。
直接聞こえたわけではないので、事後に状況を確認しても確かなことはわからなかったのですが、3年生は3年生どうしでもしょっちゅう文句を言い合ったりして注意をされているので、改めて、少し時間を取って厳重注意をしました。
他者の一生懸命をバカにする者は、自分自身が一生懸命を知らない者です。
各年齢、各レベルなりの「一生懸命」を経験させてあげたいといつも思っています。

■フォワード3人組の心の炎
メニューによっては、3人組でプレーを行うことが良くあります。
今日のチーム分けの中に、同じスクールでフォワードをやっている3人組というチームが一つありました。
メニューとしては、ランニングスキルやパススキルが要求されるメニューで、他の、バックス中心の足も速くてパスもうまいチームに対して、劣勢はやる前から明らか。
案の定、2,3周やってみて、まるで相手にならないという現実。
そんな3人に次のように声をかけました。

「このチームはみんなフォワードで、他のめちゃくちゃ速いチームとかには中々かなわないでしょ。
全然止められないし、勝負になってないでしょ。
でもね、このチームの今日のテーマは、こういう思い通りにいかない展開の中で、”もうだめだ”って言ってあきらめてしまうのか?それとも、”負けるもんか!”って言って何とか3人で協力して勝てるように頑張るのか?そこなんだよ」

とても素直で頑張り屋の3人。
”負けるもんか”という言葉を聞いたとたんに目がギラっとして、心に炎が灯ったのが感じられました。
その後、なかなか他チームの攻撃を止められはしないものの、回を重ねるごとにその差は縮まり、ついには守備での勝利をつかみ、攻撃権を勝ち取りました。

そしてそのたった1回の攻撃のチャンスに奇跡は起こります。
自分たちよりも足も速い、すばしっこい選手たちを相手に、絶妙なパス、全員での献身的なフォロー、そして気持ちのこもったランニングでトライをもぎ取ったのです。
その瞬間、周りで見ていた子どもたちからも大歓声が巻き起こりました。
私も全身に鳥肌がたって、興奮を抑えながら彼らを称えました。

彼らのあきらめない心、誠実な思い、一生懸命なプレーに、心から拍手を贈りたいと思います。
この気持ち、忘れないでねー!!

・・・とは言ってもきっと忘れるので、またこういう経験をたくさん繰り返していけるようにしたいと思います^^

担当コーチ:林拓司