メンタルトレーニングを開始する前に、まず、自己分析から始めます。
自己分析とは、自分の心の状態を理解することです。具体的には、心理テストや面接を通して、自分の心の特徴を把握するのです。
自己分析をしないと、どのような問題があるのか、身体の場合を例に説明しましょう。
体力トレーニングをする場合でも、定期的に体力測定をするのではないでしょうか。
体力測定をすることによって、体力的な自分の長所・短所が分かります。持久力が強い、筋力が弱い、などです。
さらに細かく、筋力でも、首の筋力は強いが、腕を引きつける筋力は弱いなどの特徴が理解できます。
ラグビーの場合、自分のポジションと、自分の体力の特徴とを考慮して、トレーニングを計画します。
たとえば、加速力の足りないバックスの選手の場合、短い距離のスタートトレーニングを行うでしょう。また、首の筋力の弱いプロップは、首の筋力を重点的に鍛えるのではないでしょうか。
このように、不足する体力要素を向上させるトレーニングを行うのです。
無計画にトレーニングをしても効率的ではありません。
自分の状態を理解していないと、瞬発力が足りないのに、持久力のトレーニングばかり行っているということにもなるのです。
これは、心にも当てはまります。
心のどの部分が強く、どの部分が弱いのか?
まず、その理解から始めまるのです。
次回では、心理テストを紹介します。