うちの家元では毎年、お花の夏期講習がありました。
が、ここ数年、コロナで開催できず。
息子も、せっかくお名前をもらったというのに、
一度も参加することができていません。

ところが、先週お茶のお稽古に行ったら、
「今年はやるのよ~Rueさん参加しない?」
いつもなら、初心者用の花器とセットで生けさせるのですが、
栃木県の、伝統工芸士の先生をお呼びして、
各自で竹かごを作るのだそうです。
あら、それはなんだか楽しそう。
作って、生けるのかな?



でも、お華なら私より息子でしょ。
私も看板は持ってるけど、どちらかというとお茶がメイン。
茶花を生けるために、一応お華も習っただけ、という感じ。
息子は小学校2年生から高校まで、
ずっと亡き師匠の元で習って、学生コンクールにも出してるし。
でも日程的に7月ということは、まだ帰ってこないかな。
じゃあ、とりあえず私の名前で申し込んでおいて、
息子の都合がつくようなら出る、ということで申し込み。

ところが、息子にスケジュールを確認してみたら、
「う~ん…オレはもう、いいかな」
え。なんで?
相方に「ママに無理やりやらされてるんだろ」と言われても
「違うよ!オレはお華が好きなんだよ!」って言い続けてたのに。
と、ちょっとプチパニック。
「だってさぁ。H先生がもう、いなくなっちゃったから。
別なところで習うのも、なんだか…ねぇ?」
ああ…そういうことか。
師匠が亡くなって以来、華展前に家元で稽古したり、
同門の先生のところで正月華だけ習ったりはしたけれど、
やっぱり息子にとってのお華の先生は、師匠なんだなぁ。

それでも、家元にまだ息子の籍はあるのです。
年会費も、私が毎年払ってある。
何より、同門の先生方が私の顔を見るたびに
「息子ちゃんどうしてる?」
「また(華展に)出さないの?」
って、必ず聞かれる。
それは息子の生けるお華を、先生方も評価してくれてるから。
そして「やっぱり(アパートに)花器持って行こうかなぁ」
なんていうくらいには、息子がお華を好きなの、知ってるから。

まあ、無理にとは言わないけれど、
気が向いたなら行けばいいと思うよ。
これからも機会はあるだろうしね。
今回は、私が楽しんでくることにしようかな?