子曰わく
学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。
朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。
人知らずして慍みず、亦た君子ならずや。
(学んだことを適当な時期におさらいするのは理解が深まりいいものだ。
友達が遠方よりたずねてくるのはいかにも楽しいことだ。
(人が理解してくれなくても気にしない。いかにも君子だね。)
どんな境遇にあろうとも、内なる充足は自分自身です。
それは、自分の道といえる分野で向上したり、ものがわかるようになったり、
できなかったことが努力のすえにできるようになった瞬間に、心の底から湧いてきます。
一方、贅沢な生活やお金や名声といった物質的な幸福は手に入れた瞬間からだんだんと色褪せていくものです。
自分の道のために、書物や人から学んだことをときどき復習して、しみじみと理解を深める。
あるいは、同じように道を求める友人とたまに会い、思いを語らうこと。
それができる人間は十分にめぐまれています。
『論語』は”あたりまえ”とは何かを教えてくれます。
誰にでも実行できる人の道を歩むことを、孔子はもっとも尊いものとしました。
声に出して読みたい論語/齋藤孝(草思社文庫)より
学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。
朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。
人知らずして慍みず、亦た君子ならずや。
(学んだことを適当な時期におさらいするのは理解が深まりいいものだ。
友達が遠方よりたずねてくるのはいかにも楽しいことだ。
(人が理解してくれなくても気にしない。いかにも君子だね。)
どんな境遇にあろうとも、内なる充足は自分自身です。
それは、自分の道といえる分野で向上したり、ものがわかるようになったり、
できなかったことが努力のすえにできるようになった瞬間に、心の底から湧いてきます。
一方、贅沢な生活やお金や名声といった物質的な幸福は手に入れた瞬間からだんだんと色褪せていくものです。
自分の道のために、書物や人から学んだことをときどき復習して、しみじみと理解を深める。
あるいは、同じように道を求める友人とたまに会い、思いを語らうこと。
それができる人間は十分にめぐまれています。
『論語』は”あたりまえ”とは何かを教えてくれます。
誰にでも実行できる人の道を歩むことを、孔子はもっとも尊いものとしました。
声に出して読みたい論語/齋藤孝(草思社文庫)より