ラルクのライブのあとも私はサクに手紙してた…
ごくたまにしか返信はこないけど、返信がくるだけですごく嬉しかった…

そして夏のある日…
またまっちゃんとこー君とサクと4人で飲みに行く機会があった…

4人ならサクは会ってくれるから、私もこの4人で飲むとすごく楽しかった~

私はサクと会う時は必ずサクを口説く…(笑)

もちろん冗談半分に~

『サク!いつになったら一緒に住む?ねーさんはいつでもいいぞ!!(笑)』
って笑いながらね~べーっだ!

そしてサクはいつも笑いながらかわす…

絶対うんと言わないのはわかってるから逆にからかいながら平気でそんなことが言えたんだよね…

この空気感がとても心地好いと思った…

サクは私を『ねーさん』と呼ぶ…
それはサクより6つ上だから、気づくとそう呼んでた…

私はサクから『ねーさん』と呼ばれることがなんかよかった…

ちなみにサクの実姉は私とためらしい…

だからか、何となくかわいい弟が出来た気分にもなれた…

しかし、こうして会って一緒にいるときに、言ってはならないキーワードがあった…

そのキーワードさえ口に出さなければサクとお互い楽しく過ごせるのだけど…

キーワード…『彼女の話』

そう、サクには彼女がいる…
ふとこのキーワードで現実に戻される…

サクは私が気にするのがわかってるからあえてしないみたいだったけど、たまにあえて彼女の話題をふる馬鹿な私…

案の定、彼女の話を始めるサクの顔を見るのはちょっぴり切なかった…

『だからこの話はしたくないんだよ!そんな顔するから!』
ってサクは私に言った…

サクは私の気持ちには気付いてる、でも、そういう感情を受け入れることはできないのもわかってるから、友達として一緒にいたいと思ってるんだと…

だから私もあえてサクに冗談では言うけど、本気で好きとは言わない…

そして帰るときは必ず手をつなご~
って迫る私に
『いやだね!ばーか!』
と逃げるサク…

もちろん、お互い笑いながらその会話を楽しんでいる…


サクといると本当に心地好い…
でも不思議とサクのことは好きだけど、彼女と別れて欲しいとか、付き合いたいとか、Hしたいとか思わなかった…

逆にいまのままの関係がずっと続くことを望んでいる自分がいた…
っていうか、私は気に入る人とは必ず付き合うイメージとかHする妄想をする人なんだけど…

サクとは全く想像がつかなかった…
不思議なんだけど、サクは何か今までと違う感覚な気がした…