地下アイドルの運営になりたがるオタク ○ | 地下アイドル業界漆黒の闇

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地下アイドル業界の真実を語る暗黒の語り部。

"趣味が高じて"という言葉があるが、アイドル運営になりたがるオタクは驚くほど多い。

 

彼らの動機は極めて単純にして短絡的。好きなアイドルグループの運営になれば、推しメンを含めたメンバーと四六時中一緒にいることができるし、個人的に交際できるチャンスもありそうという甘い勘違い。

 

しかし、万万が一、希望がかなって推しグループの運営に潜り込んでも、そのほとんどが極めて短い時間で辞めて行く。なぜなら、彼らは「中の人」になることで、地下アイドルがいかに醜く下劣な存在かを目の当たりにしてしまうからだ。夢が敗れるとはまさにこのこと。憧れだけではアイドル運営など務まらない。なにせ相手は自己顕示欲と承認欲求が異常なまでに肥大化し、他人の痛みなどまったく理解できない正真正銘のサイコパスの小娘(最近では十分におばさんもいるが)たちである。よほど精神的にタフでなければ、大の男でもメンタルを病んで、最悪廃人になってしまうほど過酷な世界なのだ。

 

以前にも記したが、地下アイドルがオタクに見せている顔は飽くまでも営業用の仮面であり、会話もすべて営業用のリップサービス、本性とはまったく異なる。彼女たちにとって、オタクは金を引き出すATMでしかない。よほどの超エリートとか、超金持ちの御曹司でもない限りは、個別に繋がるなど不可能である。

 

オタクは、特典会で見せる表の顔だけしか知らないので、それが本性だと思いこむ。その結果、やれ「名前を憶えててくれた」とか「あいつは俺のこと好きだって言ったてた」という下らないリップサービスで一喜一憂し、その誤った快感からアイドル運営に憧れ、アルバイトでもいいのでなんとかスタッフに加えてもうらうと、運営に摺り寄り媚を売る。

 

また、上記とはまったく異なるパターンでアイドル運営に関わろうとするオタクもいる。モチベーションは先述したオタクと同じ助平心だが、そのアプローチや方法はまったく異なる。

 

とあるオタクの例を紹介すると、彼は一流大学出身者で、在学中からオタ活に勤しみ、卒業後は日本を代表する某超大手広告代理店に就職。縁故入社が大多数を占める某超大手広告代理店の慣習どおり、彼も同社と深い関係にある銀行筋の重責を担う父親のコネで入社したため短期間で出世し、現在ではそれなりの部署でそれなりの肩書を得るに至った。昨年、そんな彼は満を持してかねてより計画していたプロジェクトを実行。大手広告代理店の錦の御旗を翻し、推しのグループが所属するメジャーレーベルの担当者にアプローチし、民放キー局の看板番組とのOPやらEDやらのテーマ曲に起用するだの、大手ナショナルクライアントのCMキャンペーン曲に起用するといった美味しい話を並べて口説き落とし、上流工程から地下アイドルグルーープに介入することに成功した。

 

その結果、現在某地下アイドル事務所のトップアイドルグループは、某大手広告代理店のマーケティング部で裁量を持たされている元オタクが、イベントブッキングも含めすべハンドリングしている。天下の某大手広告代理店のおエリートなので、事務所社長や所属レーベルの担当者も口を出せずにいるなか、彼は早々と大学生時代からガチ恋の某メンバーとすでに男女の関係となり、最近一人暮らしを始めた彼女のマンションで半同棲生活を送り、今春には結婚する予定とのこと。もちろん某メンバーをそれを期にめでたく寿卒業となる。そのメンバーも所属事務所の社長の愛人であり、金と家柄で男を値踏みする輩なので、某超大手広告代理店のおエリートとの結婚はまさに渡りに船、思い描いた玉の輿とばかり喜んでいるとのこと。

 

いつもながらバカとバカの連鎖にはほとほと呆れてしまう。男が目くそなら女は鼻くそ。打算での結婚生活がいつまでもつか今から楽しみであるが、この例はまさにオタクの夢を具現化した成功例の極みと言えるだろう。