ホテル・ニューオータニでオークションを開くほどワインに力が入っていたかつてのやまやも、ある種のバブルがはじけたのか、ブルゴーニュに関しては魅力のある商品が皆無に等しい状態が続いています。ここ二・三年で目を引いたのはルネ・アンジェルの最後のヴィンテージとなった2004年クロ・ド・ヴージョやトマ=モワラールのヴォーヌ=ロマネ・レ・マルコンソール(1995年)くらい。後者はレ・ゴーディショとの混醸ですが、どちらもバブル期の残滓という感が否めない代物でした。
ジョゼフ・ロティのブルゴーニュを三本5250円で、あるいはラモネのサン=トーバンを三本10500円で買えたころとは、数年間為替レートが異なっていましたから無理もないのですが、それ以降は有名どころが並んでいてもむしろ割高なくらいです。そういえば昔はジラルダンのコルトン二種(1997年)が三本一万円なんてこともありましたっけ。
たまたま昨日立ち寄ってみたところルイ・ジャドが二十種類以上、それも手頃な値段で並んでいました。松澤屋あたりに蔵出しということで出ていたラインナップと若干重なりますから同様に蔵出し特価という可能性が高そうです。円高と不況のささやかな恩恵でしょう。価格的にもディスカウント・ショップとしての面目が久々に感じられたので紹介しておきます。
コート・ド・ボーヌ一級の赤が大半でニュイは村名ヴォーヌの2005年、フィサンとマルサネの2007年(赤)があったくらい。ただ急いでメモをしたために不正確かも知れません。値段はAが4000円台半ば、Bは4000円弱、Cは3000円代半ば、Dは3000円弱、Eは2000円台半ば。店舗によっては商品が絞られている模様ですし、都内限定の可能性もありますので、関心のある人は確認してください。
Pernand-Vergelesses Clos de la Croix de Pierre (rouge, monopole, DHLJ) 2001 (E); 2006 (E)
Savigny-les-Beaune Clos des Guettes (DG) 2005 [E]
Beaune Cos des Ursules (monopole, DHLJ) 2001 [C]; 2003 [B]; 2004 [C]; 2005 [B]; 2006 [B]
Beaune Les Boucherottes (DHLJ) 1998 [D]; 2001 [D]
Pommard Epenots (maison) 2001 [A]; 2005 [A]
Volnay Clos de la Barre (monopole, maison) 2003 [A]
Santenay Clos de Malte (village, DLJ) 2006 [E]
他にピュイ・フュイッセなど白も若干。ジャドの看板畑のひとつ、Clos des Ursulesが五ヴィンテージ並ぶのは壮観です。2002年もあれば迷わず揃えるところでしょうし、そうでなくとも安い。
真夏にブルゴーニュを買うのも少し神経を使いますが、外観上は液漏れなどの形跡はありません(温度変化による汗をかいた痕跡はあります)。私も若干購入したものの、開栓したわけでもキャップシールをはがしたわけでもないので、神経質な向きは各自首実検されることをお勧めします。