ご無沙汰しております。
ルチャグレです。
2021年始めてのブログでございます。
最初からやばいやつを紹介していきたいと思います。
今回は伝説のアニメ映画『ヤスジのポルノラマ やっちまえ‼︎』について話して行きたいと思います。
時は1971年、1970年から1971年にかけて『週刊少年マガジン』で連載されたギャグ漫画『ヤスジのメッタメタガキ道講座』で「鼻血ブー」や「アサー」など数々の流行語を生みだしたナンセンスギャグ漫画の巨匠・谷岡ヤスジさんの原作とした映画が公開された、その名は『ヤスジのポルノラマ やっちまえ‼︎』だ。
ちなみにタイトル名は当時のアメリカですべての不本意で強制的な形態のシエルスキーに反対する政治哲学と運動であるのアナキズムの運動家である、アナキストのジェリー・ルービンの著書『DO IT! やっちまえ 革命のシナリオ』からの引用である。
製作したのはその後にあの伝説の日テレ版『ドラえもん』を製作することになった日本テレビ動画の前身である東京テレビ動画である。
この作品は日本テレビの藤井賢祐氏と東京テレビ動画の新倉雅美氏との間で起こった金銭的不祥事が原因でテレビアニメの発注が途絶えた東京テレビ動画が起死回生を図るために、映画配給会社の契約も未定なまま映画製作に着手したとされ、セル画4万枚・製作人数2万人・製作期間7カ月・制作費7000万円と東京テレビ動画が社運を賭け全精力を注いだ作品であった。
本作は特定の谷岡ヤスジ作品をアニメ化したものではなく、スタッフが原作の中から映画的イメージを触発させるカットをばらばらに切り抜き、そこから自由にストーリーを翻案・分解・再構築して全体の構想を行き当たりばったりに膨らませていったという。そのためスタッフの一人は「この映画は一種のハプニング的ポルノ・アニメ」とも語っている。
そう、エッチなアニメ映画なのである。
映画は3部構成で、第1章「私生活」、第2章「経験」、第3章「めまい」という題が付けられている。第1章「私生活」では主人公プス夫の独身時代のセックスを描き、第2章「経験」では猛烈セールスマンとなってセックスを武器に車を売る。第3章「めまい」は結婚したものの破局を迎え自殺する。「私生活」「経験」「めまい」というタイトルはいずれも当時の流行歌手である辺見マリの曲名から引用したものである。
声優は主演の小野やすしから始め、大塚周夫、雨森雅司、南利明、関敬六、コロンビア・トップと高桑演出作品の常連声優に加え、モブキャラの声優として、小原乃梨子、増山江威子、肝付兼太、立壁和也、納谷六朗、田中亮一と豪華声優陣も多数起用された。
封切りされたが、映倫管理委員会から修正、主人公がメスゴリラと姦通した後、檻の中で切腹自殺を遂げるラストシーンは前年の三島由紀夫事件を連想させるとのことで全面的に撮り直された。なお作品のラストは「結婚は人生の墓場」という教訓を比喩するシーンとなっており、事実、結末は救いようのない悲劇的なものとなっている。
その後、1週間で上映が打ち切られ、長らく、封印作品となった。
公開から48年後の2019年に幻の映画復刻レーベルDIGによって、初のソフト化され、封印が解禁された。
今回は久々のブログ更新して、このようなヤバさが高すぎるアニメ映画作品について、紹介しました!
結構攻めた内容でした。
今後もタブーな作品から奇想天外な作品までブログで紹介していきたいと思います!
今年もよろしくお願いします!