ブログにお越しくださり、ありがとうございます。

 

発達障害っ子と暮らすご家族専門/分子栄養学セラピー山本清美です。

 

今日は糖質制限という、巷で流行りの健康法について書きますね。

 

「糖質制限」が、ダイエットや健康や、ともすれば大人だけでなく子供や発達障害の子にまで、なんか良いらしいぞ、と、広がっていますよね。 

 

でもこれ、ちょっと待ってください滝汗

 

「糖質制限」という言葉が一人歩きしてしまって、その本質について理解してない、あるいは勘違いして受け取っていらっしゃる方も多いんじゃないかなと思います。

 

 糖質は、体にとって一番「効率よくエネルギーが作れる素」です。

 

 これを制限してしまっては、作られるエネルギーが少なくなり、まずは動けない(疲れる)などなど、健康にとってたくさんの支障が出てきます。

 

 「あれ、そんな事ないよ」という方、

まだまだ、自律神経が交感神経を優位にして、体に負荷をかけて頑張って、体の中で体を取り壊してエネルギーを作っているんです。 

 

そのシステムもそのうち破綻します滝汗

 

ですが糖質制限の効果が発揮できる方もいらっしゃいます。

 ダイエットを希望する、低血糖を起こしていない、巨漢の男性 

 

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と、ここまで書きましたが糖質制限って一体何?

なんの効果があるの? 

そもそも「糖質」って何? 

ここ、書きますね。 

 

途中で読むのをやめないでくださいね。

全部お読みいただきますと、山本の言いたいことが全て伝わると思いますのでニコニコ

 

糖質制限とは、糖質を全て、もしくは部分的に制限すること

 

 得られる効果は、 

短期間でダイエットができる 

血糖値に問題のある方は、正常範囲に近づけることができる→(❗️)

 精神の安定←(❗️) 

 

(❗️)のついたところは、やり方によっては真逆になりますので要注意です

 

デメリットは、

リバウンドしやすい 

糖質制限やめた時の、糖質に対する処理能力異常で血糖値が上がりやすくなり、太りやすい体に逆戻り

 脳のエネルギー不足で、生活や仕事のパフォーマンスが低下 精神不安定でイライラしやすくキレやすくなる 

 

まとめますと、

糖質制限は、巨漢の男性がダイエットのために行うと効果的で、やめ方に注意して行うもの。

それ以外の方、つまりはほとんどの方には、脳のエネルギー不足や精神のことを考えると不向きですよ、ということ。

 

 なんか健康に良いらしいぞ、ダイエット出来そう、というのは、間違いだよー、ということなんですね。

 

ですがですが、「糖質」というものを一括りで考えるのではなく、もうちょっと細かく見ていく必要があります。 その上で、制限すべき糖質もあります。

 冒頭に書きました、糖質は、「制限」ではなく「選択」とはどういうことか。

 

ーーーーーーーー(LINE公式の配信から来たかた、続きはこちらからです)

 

では、糖質の種類は・・ 

①糖類ーブドウ糖・ショ糖・果糖・乳糖など 

②多糖類ーご飯やパン・麺のデンプン・グリコーゲンなど 

③食物繊維ー雑穀や野菜などに含まれる

 

吸収の速さは①、②、③の順で糖類が一番早く、食物繊維が一番遅いです。 

(厳密に言いますと、食物繊維は吸収されない)

 

 血糖値が上がりやすいのも、この順番です。

 

では、どう選択し、何を制限すれば良いのか。

 

血糖値・自律神経・エネルギーの観点からいきますと、②と③は制限すべきではありません。

制限すると低血糖を引き起こし、エネルギー切れを起こします。

そして、疲れやすい、頭が回らない、イライラしてキレやすくなる、などの状態になります。

 

ですが、②は、血糖値の上がりやすい方は注意して摂る必要があります。

②に③を混ぜる、など、工夫する必要があります。

例えば、白米にもち麦を混ぜる、とか、玄米を分つき米で食べる、など。

 

では①はどう?

これはなるべく制限した方が良いのは、皆さん分かりますよね。

過剰な糖分は、高血糖を引き起こし、糖尿病のリスクを上げたり、血糖値乱高下からの低血糖を引き起こしたり、炎症を起こしたり、体にとって良いことはあまりありません。

 

それでも、「あまりありません」としたのは、ひどい低血糖を起こしてエネルギーをすぐに入れないと危険な状態の方には、①が最優先で必要になってきます。

 

また、お子さんはエネルギー不足になりやすいです。

手っ取り早く、飴ちゃんなどの糖分を、ポンと入れることが効果的な時もありますので、全く悪者にもできないのが①なのです。

 

まとめますと、

糖質は、素早くエネルギーとなってくれるもの。

制限のしすぎはエネルギーの不足を招いて体に支障をきたす

その人その人によって、上手に選択してとっていく必要がある。

また、食事全体のバランスの中の、糖の量にも注意を払う必要がある(②や③であっても取りすぎはよくない)

 

というところだと思います。

 

では、あなたは、(もしくは家族は)①、②、③、のうち、どれを選択して摂っていこうか、なるべく制限していくものは何か、ご自分で考えてみてください。

ご自分の「血糖値」が、一つの目安にはなると思います。

 

発達障害の子に糖質制限が有効とされているのは、①の糖分を控えることによって、自律神経の安定をはかり、多動や落ち着きがない、などなどのお困りごとを改善しようというものかと思います。

他の子供達と同じように、②や③まで控えてしまっては逆効果です。

 

というわけで、「糖質制限」という言葉の本質はお分かりいただけましたでしょうか。

全部何から何まで制限すれば良いっていうものでもないんですね。

自分はどの糖質を摂っていくのが、体調や体型を維持(または改善)できるのか、選択して摂っていきましょうね、というのが、糖質制限の本質です。

 

以上、少し難しかったですかねウインク

 

噛み締めながら、何度か読んでいただけたらと思います。