皆様、お久しぶりでございます。

 

このような放置しっぱなしの私めのブログのフォローを継続して下さっていた方々には、心からの感謝とお詫びを申し上げますお願いアセアセ

老母の介護をしながらの生活ですので、おそらくしばらくは本当に時々しか記事を書けない状態かも知れません。出来るだけ頑張って書きますので、良かったら読んでみて下さい。

 

また、現在被災されている全ての方々、バレエのレッスンを継続出来なくなっている方々が、心穏やかな生活に1日も早くお戻りになれる事を心から祈っております。

 

 

 

さて、今年初めの記事は、やーっぱり足裏です。好きなんですよ〜、足裏の使い方の追求笑い泣きもうウンザリの方はスルーして下さいねアセアセ

案の定、長い記事になりそー。

 

それから、今回は初中級以上の方向けの内容になります。基礎〜初級レベルの方にはまだ早いので、ご参考レベルに留めて下さいね。まだ筋力が無いのにポアント・ホップなんてすると捻挫や関節を痛めます百害あって一利なしです。

 

 

 

さて、まずは私めRuccaの足裏の使い方のお話をごく簡単にしますね。常連さんは「ここから本題」の文字列まで飛ばして下さい。

 

 

<私めの足裏の使い方>


ア・テールで立つ時は、

足裏の踵、親指の付け根(母指球)、小指の付け根(小指球)の3点で床を押して、3点で作ったテントの様な足裏の盛り上がり(ここでは「足裏のテント」と呼びます)を上に引き上げて(3点で押し上げて)立ちます。

  

 
足指は先へ伸ばして床に置いて下さい。
 
足裏のテントが引き上がる事で足首の両側が引き上がり足首が安定
 
更にその引き上げ(押し上げ)を膝の両側へつなげて膝の左右両側が引き上がるようにして膝が安定(内側広筋、外側広筋を引き上げる)、
 
更にその力を坐骨(ハムストリングの付け根)までつなげて引き上げると、
 
安定した軸脚を作ることが出来ます。
 
前腿(大腿四頭筋)と内腿(ハムストリング)もバランス良く使いましょう。両側しっかり伸ばして使う!
 
 
ルルベ・アップをする時は、
足裏のテントの真ん中を引き上げて、なるべくテントの形状を維持するようにしながら踵を上げて(テントの形は実際には変わって行きます)、重心を足指と指の付け根(MP関節)の上に移動させてルルベになります。
 
ルルベになった時も踵で床を押し続ける感覚を出来るだけ保ち、足裏のテントを維持して下さい、踵でハイヒールのヒールを押すイメージで。
 
ポアントで立つ時は、
指先(ポアントのプラットフォーム)と足裏のテント(ポアントのソールの湾曲)で体重を支えて立ちます。指先は必ず伸ばして下さいね、甲側に頼って立たないこと。

   
 
 
詳しい内容は私のサイト
 

の中の

足指、甲、踵、足首、・・・黒幕は土踏まず? <1>

の記事を読んでみて下さい。但し、<1><2>ともかなり長い文章ですので、根性のある方向きの内容です滝汗

 

 

「ここから本題」

 

 
<ポアント・ホップ>

「ポアント・ホップ」とは、ポアントで立った状態からごく小さくジャンプする動作の事を言います。
 
キトリの第3幕バリエーションで出て来るパ・ド・シュバルや、ジゼルの第1幕バリエーションで出来るポアント・バロネなどの基本となる動きになります。
 
 
ジャンプをする為にはポアントで立った状態から膝と足首を少し曲げなければなりません。
 
足首から下がしっかり安定していないと、足首と膝を曲げて立つ事は出来ませんし、ましてや跳んでまたポアントに着地なんて更に出来ません。
 
足首から下を安定させる為には足裏のテントをしっかり湾曲させて踵を床方向へ押す使い方がとても重要になるんです!

(足裏のテントは足裏3点で形作り球面をしっかり作って使います。つまり、母指球と踵だけで平面的に湾曲させるだけじゃ不足なの。)

 

ポアント初心者さんのように、足裏が湾曲しない"スリッパ立ち"ではポアントで立っている事にはなりませんからね上差し

 

ですのでまずは、両手でバーに捕まって、1番のポアントで立って、立ち方の研究をして下さい。球面湾曲が感じられたら膝と足首を曲げてみて。


エクササイズの「カフレイズ」もテント作りにはオススメです。

 

(余談ですが、私は2番のポアント立ちが美しいダンサーがすごく好きですおねがい 足首から下がしっかり床を押して、脚の内側ラインが見惚れるほど美しいラインを形成している脚が好きラブラブ)

 

足裏の球面湾曲は感じられるまでがとても大変な使い方かも知れません。不器用な私には感じるまで何年も掛かった感じです。しかし追求して行かないといつまで経っても先へは進めませんので地道に探してみて下さいね。

 


<ポアント・シャジュマン>


ポアント・シャジュマンは、通常アテールで行う、5番からジャンプして前後の足を入れ替えて5番に戻るというシャジュマンを、ポアント上で行う動作です。空中では綺麗な1番で爪先を伸ばした形を作ります。
 
ポアント・シャジュマンは出来るようになると気持ち良い動作ですので、ぜひ習得して下さいね!ニコニコ
 
ポアントの先(プラットフォーム)の上に垂直に立ち、その芯と体幹ををキープし続ける事が必要となります。最初は膝下をちょっと入れ替える程度で構いませんが、次第にしっかり膝を曲げて下半身のバネを使い大きめに跳んでみて下さい。
 
(私はこれ大得意なんで結構高く跳んで先生から「危ない!」と叱られていました。最近はポアントでカトルを打つダンサーが出て来てビックリ!ですガーン
 
ポアントのプラットフォームの上に座骨を乗せて、しっかり垂直を保って動いて下さい。
これがしっかり出来るようになると、パ・ド・シュバルもポアント・バロネも楽に出来るようになりますよ、…多分。
 
<パ・ド・シュバルやポアント・バロネ>

パ・ド・シュバルもポアント・バロネもとても難しい動作です。主役の見せ場として行うパですから当然なのですが、まだポアント経験が充分でない方でもこの踊りを選択することが多いようですね。このパを変えては違う踊りになってしまいますから、挑戦するしかありません。捻挫の危険性が多い動きですので、くれぐれも集中を欠かさずに練習して下さいね。

 
パ・ド・シュバルもポアント・バロネもプラットフォームの上に自分のどこが乗っているのかが大切です。
 
パ・ド・シュバルは2本足で行いますが芯はやはり1本で、座骨を集めた状態で動きます。重心は少し前寄り。上半身をひねる場合は芯を軸として軸を崩さずにひねって下さい。
 
ポアント・バロネは付け根からの脚のターンアウトが大切(但し出す脚の角度は開き過ぎない)。骨盤を立てて、くるぶしをしっかり起こして(内くるぶしを少し前に出すように)。それから動作脚は内側へ内側へと菱形に戻るように動かし、外側へ外側へと動かしてはいけません。これも座骨をしっかり集めてね!胸から上は倒しても胸から下は垂直ですよ。
 
どの動きも両脇でしっかり身体を支えて下さい。
 
 
<まとめ>

さて、足裏の力が足首から下をしっかり支えるということをご理解頂けましたか?
足首から下が安定すれば、ポアント・ホップはその上に自分の芯をおいて動けば良いので楽になります。
簡単にできる動きではありませんが、頑張って身に付けましょう!グー
 
 

<ご注意>
繰り返し書きますが、これらの動き方はあくまで素人の私の理論です。
人の身体は千差万別で個人差が必ずあります。
 
例えば、私の足はルルベの際に小指の子指球が床に付きますが、私の友人はルルベをすると小指が床に付きません。ルルベでは床に付けられるすべての指の付け根を使いますが、重心は第1~3指くらいの間に置くと良いとされています。

しかし第1~3指までしか使わないと、横アーチを使う事ができません。横アーチを使えないと足裏の湾曲は平面湾曲になりがちで球面湾曲にはなりません。足裏は平面湾曲のみで動くより、球面湾曲で使った方が特にポアントで立つ時に安定して足裏が疲れ難くなります。使う筋肉も変わって来ますしね。
 
先生方がポアントで立つ時に「プラットフォーム(爪先)の小指側もしっかり床に付けなさい」というのは、脚の偏り防止と足首の垂直、外反母趾の防止にもなりますが、この足裏の球面湾曲も使い易くなるのです。
 
小指で床を押せなくても横アーチを意識して使う事で足裏の球面湾曲を作る事ができます。
 
自分の身体は自分でしか解りません。先生のアドバイスは指針です。情報の選択は慎重に行わなくてはなりませんが、初級以上になったら、出来れば様々な先生方の立ち方を伺って自分の立ち方の研究をされることをお勧めします。
 

(昔ね~、反張膝の先生に「もっと膝を押して押して!」と指導され、反張膝ではない私は苦労した覚えがあるんですよ。膝の形が違うのですから同じように動かせないのは仕方ないですよね。昔は先生方にだって十分な解剖学的な情報があった訳ではないですし、昔の日本のバレエ教師は指導についての勉強をする機会もあまりありませんでしたから。今の若い先生方は勉強熱心で良いと思います。)
 
 
さ、今年も更なる飛躍に頑張って下さい爆笑グー

バレエが踊れる幸せを噛み締めながら。